舞台 『トライブス』

2014年1月13日~26日まで、田中圭君主演の舞台『トライブス』が、東京・渋谷の新国立劇場の小劇場(THE PIT)で上演され、私も観てきました。

◆  ◆  ◆
共演は、恋人・シルビア役の中嶋朋子さん、圭君が演じるビリーの父・クリストファーが大谷亮介さん
ビリーの母・べスが鷲尾真知子さん ビリーの兄ダニエルが中泉英雄さん ビリーの姉ルースが中村美貴さん。
トライブス公式ページ

「トライブス」が上演された劇場・新国立劇場は、最寄りの駅(京王新線・初台駅)直結。
長い移動時間もなく、方向音痴の私は実に助かりましたー。
(本来は、主催の世田谷パブリックシアターで公演されるべきなのですが、劇場内部の一部の改修工事の為に、新国立劇場で行われたようです。)


「トライブス」は、私には難しいタイプの舞台でした。
ラストも、初めて観た時は「え?これで終わり?」という感じでした。

セットはすごくシンプルで、置かれているのはグランドピアノとカップボードと食器等、父親の書斎?の机とパソコン、そこらじゅうに積まれた、たくさんの本くらい。
グランドピアノが、食堂のテーブルになったり、ベッド(ソファーベッド?)になったり。
四角(直方体)に組まれた大きな細い枠があり、これが家の空間を表しているのかな?

「見たて」が多くて、想像力のない私は分かり辛い時もしばしば。
次のシーンに変わる時に暗転がほとんどなく、続けて違う場面が始まったり、役者さんがその場にいるのに、ストーリー上は居ない事になっていたりして、一回目を観に行った時は混乱しました。

以下、感想文は苦手な私なので、思いつくまま。
あくまでも、“鈴虫が解釈した”という事であって、他の人の感想は全く違うものになるのではないかと思います。
※公演はすべて終了していますので、かなりネタばれしています。


最初のシーン。 ビリー(圭君)を除く家族が登場して、これから夕食を食べようという所。
家族の会話というか、各自、てんでにまくしたてるのですが、これがまあウルサイ!
それぞれが勝手にしゃべってる感じで、コミュニケーションがちゃんと取れているか?というと全然。
この一家、家族として機能してないんじゃない?と、最初から感じました。

その間、圭君がどこにいるかというと、お芝居が始まる頃に上手側前方から、まるで一般のお客さんのように入ってきて、最前列の一番右側のブロックの左端の客席に座るのです!
お芝居の途中にも、圭君がその席に座ります。

小劇場は、ステージ設定によって座席もかなり変わるようなのですが、今回のトライブスで言えば、圭君が座ったのはたぶんA3列の14番。

A3列が最前列です。私も一回、最前列で観る事が出来ました。 
劇場のHPを見てもわかりづらく、単純にA3列は良くても前から3番目だと思っていたので、劇場に行ってA3列が最前列と知った時は、すごく得した気分でした。

話が逸れましたが、前記事のコメント欄で、右側の前の席の方はラッキーだと教えてもらいましたが、こういう事だったのかと納得。
私も、1回目は、客席にいる圭君を近くで見る事が出来る、ラッキーな席でした。

ビリーがステージから客席側に降りて、ステージ上のシルビアと絡むシーンがあるのですが、すごく間近で圭君の美しい横顔と、喉仏(笑)を堪能する事が出来て幸せな気分♪


いよいよ舞台にビリー登場。
ビリー以外の家族は黒の衣装を着ていて、ピアノも黒。 舞台全体も黒。
その中で、白い衣装を着たビリーが何故かとても神々しく見えました。
“後光がさす”と言いますか。

家族が騒音(?)を立てている間、ビリーはずーっと静かに座っているのですが、
ビリーの疎外感、孤独感が良く伝わってくる演出だと思いました。
まるで、そこに居ない事のようになっているビリーが可哀想で。

ビリーを除く家族が、難しい事を言ってるわけではないのだけど、皆の会話の内容が理解できなかった私。
(ビリーと同じく?疎外感を抱いておりました。)
ビリーが、好きになったシルビアの事を家族に話し始めたシーンで、
姉のルースが「やっとまともな会話!!」と言うのですが、激しく同意いたしました。

嬉しそうにシルビアの事を語る圭君が、まるで少年のようでとっても可愛かったです。

シルビアの初登場シーン。  たぶん、ビリーの夢想の中だと思うのですが
バックの黒いカーテンに映し出された森の映像の中、シルビアとビリーが手を取り合って、踊るように歩く姿は美しかったです。
その時流れていたオペラの美しい曲が、その場面に良く合っていました。
この場面もですが、ビリーがシルビアを抱き上げて、ピアノの上(ベッドに見立てている?)に寝かせ、自分もピアノに上がる時の一連の軽やかな動きは、まるでバレエを見ているようでした。

第1幕のラスト。ピアノにむかっているビリーとシルビアが、スポットライトを浴びながら、それぞれの耳を押さえ顔を上げる印象的なシーン。
(公式サイトにも写真が載っています。)
1回目を見た時、私は何故かこのシーンで感激してしまって涙がにじみ出てきました。


第1幕では、おだやかで、曖昧な微笑みを浮かべていたビリーが、シルビアから手話を教わり、第2幕で、ある決意から家族に対して手、顔の表情、全身で怒りを表すのですが、その場面での圭君の演技には圧倒されました。
やっぱり、圭君ってすごい。

シルビア役の中嶋朋子さん、実年齢は圭君よりずっと年上ですが、舞台では全然そう見えませんでした。
美しく、若く、圭君の恋人役で全然違和感がありません。
そして、彼女の手話をはじめとする所作の美しさに感動。 演技も素晴らしかったです。

舞台を観るまで、家族の中ではビリーと父・母がストーリーの中でかなり関わってくるのだと思っていたのですが、意外にもそれはビリーの兄、ダニエルでした。
物語の最初の方で、ダニエルがビリーに電話したのに、ビリーがシルビアの事を考えていて気がつかなかった時に、まるで恋人のように拗ねていたのに違和感を覚えたのですが、後の方になって(ああ、そういう事だったのか)と思いました。

劇の最初の方でルースが、ダニエルとビリーの関係を「ワニと、ワニの口の中を掃除する小鳥」(※あれ?カバだったかな?)と表現していましたが、実にわかりやすい例えだと思いました。
ダニエルは、ビリーと共生関係(共依存?)でいたかったんだけど、ビリーはそうではなかった。
ダニエルも、あの家庭で育った事で(特に父親の影響が大きいと思う。)ああなってしまったんだと思うと、気の毒に思いました。

私は、ドラマでもそうですが、舞台のジャンルとしては、なーんにも考えずに、ただただ笑って少しホロリとして、最後はめでたし、めでたし系のコメディーが大好きです。
「トライブス」のような作品は、私が好きなタイプとは言えないけど、
圭君が演じる役柄としては、純粋だったり、傷ついた役が大好きなので、「トライブス」はドンピシャの作品です。


千秋楽の最後のカーテンコール。
(たぶん)演出の熊林弘高さんも壇上に。

圭君ファンは皆、圭君の言葉を期待していた事でしょう。
圭君が口を開こうとすると、ピタッと拍手が鳴りやんで劇場全体がシーンとなったので、
圭君は思わず「あれ?」っと。

照れた様子の圭君、「ありがとうございました!」の一言のみ。可愛い~。
もっと色々しゃべって欲しかったよ~(笑)

ちなみに、千秋楽はバルコニー席を取りました。
バルコニー席の方がチケットをゲットしやすいだろう&舞台全体を見渡せるだろう&値段が安い。 がその理由です。

じっさい、見やすかったです。それまでは良席だったけど舞台全体を見るにはイマイチだったのですが、
例えば先に書いた、四角に組まれた大きな細い枠がまるで蛍光色のようで、圭君達が演技をする空間が浮き上がって見えたし、最初に圭君が歩いて来て椅子に座るまでが見えたし。

ただ、席は舞台正面に対して真横になってるので、(途中15分の休憩があるのですが)2時間15分の上演時間中、首だけググッと90度舞台に向け続けていたので、舞台から2日経ってるのに未だに首が少々痛い私です(泣) ←やっぱ年のせいかぁ~?

★★★追記★★★
2月7日に行われた「ノーコン・キッドpresents渋谷ゲームショウ2014~一夜限りのゲーセンわたなべ開店!~」のイベントに、圭君が出演したのですが(※詳細は、ノーコン・キッドのHPに載っています)
行かれた方がコメント欄で報告して下さいました、ありがとうございます。
プロフィール

鈴虫

Author:鈴虫
俳優の田中圭君のファンです。
2003年夏のドラマ、『ウォーターボーイズ』の安田君役で田中圭君のファンになり、圭君のファンサイトで2003年秋頃から圭君を中心としたレポを書かせてもらっていました。

リンクしてある、旧・「鈴虫さんのお部屋」では、ウォーターボーイズ関連のレポや、他の方から提供して頂いたレポも読む事が出来ます。
よかったら覗いてみて下さい。

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◆DVDなどのダビング・貸し出し等の依頼はお断りしておりますので宜しくお願いします◆

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