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ドラマ「ウーマンズ・アイランド~彼女たちの選択~」の圭君  (2006年2月24日放送)

前回、田中圭君チラリ出演の「越路吹雪の生涯」をレポしましたが、
単発ドラマ「ウーマンズ・アイランド」でも同じような役柄を演じております。(チラリ出演)
放送当時圭君は21歳。 

「越路吹雪~」が昭和な圭君なら、「ウーマンズ~」の圭君は、今風な男子。
圭君出演部分だけレポしてみますね。

検索してみたら、ウーマンズ・アイランドの公式サイトがまだありました。
このドラマについてもう少し詳しく知りたい方はこちらをご覧になって下さい。↓
「ウーマンズ・アイランド」公式サイト
(ただし、圭君は公式サイトに名前が載っていません。)

圭君の役柄は、バイク便の青年。「越路吹雪~」の花屋の青年と同じく、役名なし。
圭君が着ている黄色い蛍光色のウインドブレーカーが良く似合っていました。
(※確か当時、圭君はあまり黄色系の服を着なかったので、新鮮でした。)

ワックスを付けてスタイリングしたようなちょっとワイルドな髪型で、「越路吹雪」の時の七三分けの昭和な髪型と対照的。
カッコよかったです♪

圭君がドラマで直接関わるのは、
主人公・高瀬祐季(フリーペーパーの編集者)を演じる篠原涼子さんと、祐季が勤める会社でバイトする霧島玲を演じる栗山千明ちゃんだけです。 わかりやすいように、役名ではなく、本人の名前で書きますね。

◆   ◆   ◆
篠原涼子さんと栗山千明ちゃんが勤める編集プロダクションが入っている小さなビルは、東京・汐留(しおどめ)にあります。
「越路吹雪」の時と同じく、ドラマが始まって30分近く経った頃に、いよいよ圭君登場。

颯爽とドアを開けて入ってくる圭君。
圭「こんにちはー!バイク便です。」←元気いっぱい、爽やか笑顔。
「は~い。」
バイトの栗山千明ちゃんがデスクから立ち上がり、書類を受け取りにいきます。
その様子を見つめる女性社員AとB。(2人とも30代半ば位かな?)

千明「お疲れ様でーす。」圭君から書類を受け取りながら。
圭君、ちょっと照れたような笑顔で千明ちゃんを見つめながら、「どうもっ。これ・・・。」と両手で書類を手渡します。

社員A「あの子、玲ちゃんに気があるわね。」
Aさんの言葉に、篠原さんも思わず振り返って圭君と千明ちゃんの方を見ます。
社員B「うっそ!」
社員A「今のデレデレ見りゃわかるでしょー。」
社員B「ショック~! 目ぇ付けてたのに・・・」
社員A「ええ~?」←多少引いたように。

戻って来た千明ちゃん(もう圭君は映っていません)
「はい、山田さん宛てでした。」(社員Bさんの役名は山田さんらしい。)
社員B「ありがと。」←トゲがある言い方。
千明ちゃん、理由がわからず、驚いた表情。篠原さんが千明ちゃんに意味ありげな表情を見せて吹き出します。


これで圭君の出番は終わりかあ。 出演時間は5秒ほどだったな・・・
と、油断していたら(?)

ドラマのエンドロールが始まった所で、再びバイク便の圭君登場! やったぁー!!(嬉)
圭「バイク便で~す。」
丁度、編集長(西村雅彦さん)と話をした後に自分のデスクに戻ろうとしていた篠原さんが、圭君の所に受け取りに行きます。
篠原「ああ、どうも。」
圭君から書類を受け取って、
篠原「はい、ありがと。御苦労さん。」
圭「いいえ・・・。」激しく首を横に振って俯いて、尚且つ照れている感じ。(※又、両手を後ろに組んでます。笑)

2人のやり取りを見ている社員AさんとBさん。
圭「Tokyoite(※注 篠原さんが企画・編集したフリーペーパー)読みましたっ。すごく感動しました!」←緊張しながらも、しっかりと篠原さんの目を見つめながら。
篠原「いやっ、ありがとー!又出すから、又読んでね。」←とても嬉しそうに。
圭「はい・・・。」
篠原「ありがとね。」

社員A「へー、彼が見てたのって祐季さん(篠原さん)だったのー!」
社員B「えー、玲ちゃん(千明ちゃん)じゃなかったの?」
2人「ふうーん。」

そう言われて照れまくる圭君、焦って「え、いや・・・失礼しますっ!」深く礼をして慌てて部屋を出て行きます。

篠原さん、まんざらでもなさそうな、照れた笑顔で「やだー。まだ若すぎる・・・」


・圭君の、バイク便の爽やか青年役がとってもかっこよかったです。
・このドラマにもやっぱり(?)谷原章介さんが出ていました。(笑)
・圭君は、栗原千明ちゃんと何度か同じ作品に出ていますが、「ウーマンズ・アイランド~」が初共演かな?
・このドラマに井川遥さんも出ています。 今よりちょっと顔がふっくらしているかな?若かった頃も綺麗だけど、今の井川さんは更に美しくなっていると思います。
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ドラマ「女の一代記シリーズ 越路吹雪の生涯」の圭君  (2005年11月25日放送)

田中圭君がチラリ出演したドラマ「女の一代記シリーズ 越路吹雪の生涯」を録画したビデオテープが出てきました、懐かしい~。
テープがものすごく劣化して(涙)わかり辛いので正確ではないかもしれませんが、圭君の出演シーンだけレポしますね。


主演の越路吹雪役は天海祐希さん。 圭君は、越路吹雪の楽屋に花を届ける青年役で、1分もない登場時間です。

若い人は、越路吹雪さんの事を良く知らないかもしれませんね。
そういう私も、有名な方なので名前は知っておりますが、 私と年代が違いすぎる事もあって、シャンソン歌手という以外は詳しく知りません(汗)


圭君の登場シーンまで、ビデオを軽く飛ばしながら見ていたのですが、越路吹雪の少女時代役で、まだ若かった新垣結衣ちゃん(16、7歳位かな?初々しいです。)や、圭君と縁がある(?)谷原章介さんや「miracle」で圭君のお兄さん役だった小沢征悦さんや、原田泰造さんなど出演していてびっくりでした。

出演者や、ドラマの内容を全然覚えていなかったもので・・・汗 
当時、(いつ圭君が出るのかな?もうすぐ?) と、ドキドキしながら圭君の事ばかり気にかけて見ていたからですね、きっと。
★ちなみに、このドラマが作られた年は、「スローダンス」で初めての月9レギュラーになったり、そろそろ圭君の仕事が軌道に乗りつつあった時期です。

ドラマが始まって30分位経った所で、いよいよ圭君の登場シーン。

(字幕)昭和28年12月12日 銀座・山葉ホール リサイタル当日
越路吹雪に贈られた花(二つ)を台車に乗せて、廊下を歩く圭君登場。
圭君は花屋の店員役のようです。

画質が悪くて良くわからないのですが、灰色っぽい作業着のような服に、白いエプロン(腰から下のタイプ)を付けています。
越路吹雪の楽屋前まで来ると、花を「よいしょ。」と両手で持ちあげ、後ろ向きでお尻で押してドアを開ける形に。

画面が切り替わり、越路吹雪の楽屋内。
ドアを開けて入ったらそこに越路吹雪がいたので、口を開けて驚く表情の圭君。

越路吹雪は普段着姿でテーブルの前に座り、
左手にタバコを持ち、右手で持ち歌の「ビギン・ザ・ビギン」の日本語の歌詞を紙に書き写していました。(※気持ちを落ち着かせる為?)

圭「あ、あの、越路吹雪さんにお花です。」
越路、笑顔を見せて「あー、御苦労さま。えっと、じゃあ、そこに置いといて。」
圭「はいっ。」
笑顔で返事して、すぐに緊張したような表情になる圭君。
指を差された場所に一つ目の花を置く時、ちょっと挙動不審になりながら、大スター越路吹雪をチラチラ見る圭君。(笑)
二つ目の花を持って来た時に、
圭「あのっ、母がファンなんです、頑張ってください。」 ←圭君がよくやる、両手を後ろで組む仕草をしながら。
吹雪、優しい笑顔で「どうもありがとう。」

笑顔で一礼をして、ドアを閉める圭君。
戸を閉めて廊下に出た直後、
圭「開演5時間前なのに・・・」と、驚いた表情でつぶやきます。


以上で圭君の出演時間は終わり。 だいたい30秒~40秒位かな? 

大スターを前にしてキョどる青年の心理が、良く表れていたと思います。
時代が昭和28年なので、髪を七三分けにした昭和な髪形。
お花屋さんといえば、この年、圭君が初めてのレギュラーで出演した春ドラマ「汚れた舌」。
圭君が演じた涼野光哉は、大きなお花屋さんのおぼっちゃま。
「~越路吹雪~」を観た時、(あ、今回もお花屋さんなのね。)とニンマリしました。

◆   ◆   ◆
ここからは、圭君出演のドラマの話を。(軽くネタばれしてます。)

前の記事にも書きましたが、私は大河ドラマを最初のうちは見てても、途中からだんだん見なくなるというパターンが多いです。
主人公の少年~青年時代の、若さゆえのエネルギッシュなエピソードには関心があるけど、熟年以降になって落ち着いてくると、だんだん興味が薄れていってしまうというのが大きいのかも。

今年の「軍師官兵衛」も、岡田クンが主人公だし、たぶん圭君が出ていなくても(最初は)見ていたと思います。
官兵衛の世界にそこそこハマっていた私。
そして、「軍師官兵衛」8週目にいよいよ圭君の石田三成登場。
馴染のメンバーの中に圭君が入っている事が何か不思議な気持ち。しかも、大河の世界に溶け込んでる。
あ~、圭君、「大河ドラマ」に出てるんだ~!! と今更ながら実感して嬉しかったです。


冬ドラ「夜のせんせい」は、私の好きな役者さんが何人も出ているし、内容も結構気に入っていて毎週楽しみにしています。
クスッと笑える場面が所々にあって、ウルウルする場面もあって。
以前放送された、主演のミムラさんが先生役の連続ドラマ「めだか」も定時制の高校が舞台で、好きなドラマだったんですが、
「めだか」も「夜のせんせい」も、結構ジーンとくる場面があるのが共通しているかな。 

圭君が演じる上武クン、いけすかないヤツですね~。
でも、普段嫌なヤツが、たまに良い面を見せるとグッと株が上がるように思います。
圭君は、良い人だと思っていたら実は・・・という役がこの頃多いので、こういう嫌なヤツの方が、安心して見れるかも?


そして、WOWOWで全4回放送の「地の塩」。
実は、私はこのドラマを見る為にWOWOWに加入しようかどうしようか、迷っていました。(やっぱ有料ですしね~。)
しかも、2月~3月にかけて放送されるから、視聴料は2ヵ月分。

俳優さん達は豪華だし、ドラマ「デカ黒川鈴木」のトリオ総出演だし、(圭君・板尾さん・田辺さん)
放送が1ヶ月だけだったら、又は圭君が主役クラスで出番が多いのなら、迷わず加入してたと思うんだけど。

とりあえず、1回目は無料で視聴できるので、視聴してからどうするか決めようと思って見ました。
(とは言え、よほどの事がなければ加入するつもりでしたが。 それに、新規に加入すると、地の塩のオリジナルパンフがもれなく貰えるらしいし。)

物語が始まってすぐは、ちょっと退屈だったんだけど、話が動いてきたら俄然面白くなって、
続きが見たくなって加入決定!
音楽もドラマチックな感じでストーリーを盛り上げていると思います。
圭君演じる馬場君が、今後どうなるのかハラハラ・・・。

・以前も、圭君出演作品を観る為に一時的にWOWOWに加入した事があるのですが、
ネットでも電話でも、申し込んでから15分~20分程度で視聴できるようになるのがいいですね♪(←WOWOW加入を迷ったと言ってしまったので、ちょっと宣伝しといた。)

火曜サスペンス劇場 「旅行添乗員 椿晴子」の圭君 2004年9月28日放送

正式なタイトルは、「旅行添乗員 椿晴子 ごもっともでございます」です。
2004年秋、田中圭君がこの作品にチラリと出演しました。(※当時、圭君は20歳。)

何故か、圭君の公式サイトの出演履歴にこの作品は載ってなくて(※他にも、圭君が出演した作品に、圭君公式サイトのデータに載ってないものがあります。)
久々に、録画したこの作品を見て懐かしく思い、鈴虫ルームに記録しておきたくなりました。

当時、ビデオテープで録画したこの作品、劣化していて映像も音声もイマイチになっており、
圭君の表情などや諸々、わかり辛くなってました(涙)

主演は、浅野ゆう子さん。東京・新宿にある椿観光の添乗員且つ社長。
椿観光の社長だった愛する夫(犬塚弘さん)亡き後、跡をつぎました。

晴子は後妻で、先妻の子・椿天子(森公美子さん)とは同い年。
晴子にとって義理の娘の天子は、看護士を経て椿観光の添乗員になり、晴子とは過去にはしがらみもあったのかもしれませんが、今は相棒的存在?
晴子と天子が、あるマンションの住民の親睦の為の旅行(西伊豆)に添乗員として同行したのですが、旅行中に殺人事件が起こり、2人で事件の謎に迫る・・・というストーリーです。


圭君は、吾妻春樹役。既に亡くなっており、回想シーンのみの出演で、セリフはありません。

晴子・天子が添乗員を務める、二泊三日の伊豆旅行のさなかに殺人事件が起こります。
(話はもっと複雑で、別の場面で他の人物による殺人事件が起こるのですが、圭君演じる吾妻春樹関係の話に視点を置きます。)

最初に、旅行の打ち合わせで晴子がマンション内の幸田光咲(こうだみさき・坂口良子さん)の部屋を訪れた時、
部屋のネームプレートには、光咲と息子・春樹(圭君)の名前が並んで書かれています。
晴子との会話の中でも、息子・春樹がさも生きているかのように、息子は今弁護士だと話す光咲。
晴子も、この時点では光咲の息子が既に亡くなっているとは思っていません。

旅行中にも「離婚したけど息子と2人だから大丈夫、寂しくない」と、光咲が天子に話す場面があります。


旅行中、クローバー銀行に勤める沢田という男性(萩原流行さん)が、旅館での夕食で毒物が入った料理を食べて死亡、沢田と同じ鍋を食べた光咲も中毒で緊急入院し、天子が光咲の持ち物を病院へ持っていこうとした時に、はずみで光咲のカバンから位牌が出てきて驚きます。位牌に書かれた名前を見て、光咲の息子が亡くなっていた事を知る晴子と天子。

光咲のカバンの中からは、春樹達親子三人が、屋外で笑顔で写っている写真も出てきます。(スコットランド旅行の時の写真かも?)
天子「どうして?な、なんで亡くなった息子さんの事、幸田さんは生きてる人みたいに話した訳?」

写真とオーバーラップして、光咲・春樹母子が、以前椿観光にスコットランド旅行の相談に来た時の晴子の回想。
圭君、ストライプの白シャツに黒か紺のジャケットを着ています。
店内にある旅行のパンフレットを取って、「ちょっと見せて下さい。」と光咲が言い、春樹と2人カウンターに座ってパンフを見ますが、
その時、光咲が春樹の腕を取って、春樹も笑顔でチラッと母親の顔を見て、2人はまるで恋人同士のようです。
すごく短い場面なんだけど、この時の圭君のちょっと照れたような、幸せそうな表情がとっても良くて、当時何度も見直しました。


病室へ見舞いに行った晴子に、「ばれちゃいましたね。」と光咲。
光咲「楽しかったー、スコットランド旅行。」 「あの後、(春樹は)事故であっけなく。  元々ね、ぜんそく持ちだったんだけど・・・。」
晴子「そうだったんですか・・・。」
光咲「なのに私ったら、いつまでも生きてる人間みたいに・・・」(春樹の位牌を愛しそうに撫でながら。)
晴子「ごもっともでございます。 私も同じ気持ちでした。夫が亡くなってしばらくは、まるで夫が生きているみたいに話していました。死んだ事を、認めたくなかったんでしょうねえ。」


ツアー2日目の途中(※事件後も、ツアーは続行された。)の立ち寄り湯の前の渓流で、浴衣を着たカップルを見て、以前起こった出来事を思い出して気分が悪くなる富山まり子(深浦加奈子さん)。
彼女は、殺された沢田とは3年前から不倫関係にあり、同じマンションの住人同士でもあります。

(この後色々とあるのですが、直接は春樹の事と関係ないので省略します。)


晴子は、以前、ツアーの途中で立ち寄り湯付近で事件がなかったか椿観光の社員に電話で聞き、先代の社長(犬塚さん)がツアー中にこの付近で溺れた人を病院に運んだという情報を得ます。

先代の社長のノートに書かれていた、紅葉館という民宿?(※ビデオが劣化していて良くわかりませんでした。)に寄る晴子。ここは、春樹の実家です。
仏壇には春樹の遺影が。 仏壇の前で手を合わせる晴子。

春樹の父(江藤潤さん)「お久しぶりです。 スコットランドでは、お世話になりまして。」←春樹のお父さんは作務衣?を着ています。
晴子「いいえ、こちらこそ。」
春樹の父「そうですか、あの時病院に付き添って下さった方、椿さんの旦那さんだったんですか。」
晴子「はい、近くに参りましたので、お線香を、と思いまして。」
春樹の父「夏の終わり・・・息子が帰省している最中の出来事でした。」
ここで、回想シーンと被ります。

渓流で、春樹は釣りをしています。春樹の手前には、赤い蘭の花がたくさん咲いています。
(この蘭の毒が、光咲が沢田を殺すのに使われました。セリフではズイソウランと聞こえるのですが、検索しても出てこないので違うのかな。)
春樹はボーダーTシャツの上に白い半そでシャツを着て、ジーンズ、スニーカー姿。

男の悲鳴と、水に落ちる大きな音。
春樹は、カップルのうち浴衣姿の男性が川原から足を滑らせて川に落ちて流され、同じく浴衣姿の女性が悲鳴を上げて追い掛けているのを見ます。
すぐに川に飛び込み、流される男性を追います。

春樹の父「泳ぎなんて得意な子じゃなかったのに、やはり見過ごせなかったのでしょう。」

たまたまその時、ツアー中で旅行添乗員として付近の吊り橋を渡っていた晴子の夫が、川の中の2人を発見。
春樹は男に何とか追いつき、体を捉えます。
晴子の夫が、ツアー客を待たせて川原に慌てて降りて行った時、そそくさと去って行く浴衣姿の2人の足元が映ります。
晴子の夫は、川岸近くで(その辺りはもう、水深は浅くなっています。)、苦しそうに咳き込んで水の中に倒れ込むようになる春樹に
「大丈夫か?頑張れ!」と声を掛けて助け上げようとします。

春樹の父「春樹を置き去りにした2人は、そのまま宿泊先を引き払いました。宿帳に記された住所もでたらめでした。」
晴子「じゃあ、今もその2人が誰なのか、わからないんですね。」
春樹の父「妻はその行方を追おうと必死でした。もちろん、わたくしも。ですが、そのうち私の方は忘れたい気持ちに襲われるようになりました。春樹を哀れと思い続ける事が、春樹の人生すべてを哀れと決めつけるようで。親としてやりきれなかったんです。けれど妻はそうじゃなかった。春樹を死に追いやった人間を絶対突きとめるんだと。」

晴子「わかるような気がします。」
春樹の父「忘れたい私と、覚えていたい妻と。私達は結局別れました。春樹の位牌も、その時妻が。ですから、せっかくお線香をあげて頂いたんですが、春樹はもうここに居ないんです。」

その2人連れが、沢田と富山まり子ではないかと確信する晴子。


ツアーの最後の日、姿を消した光咲。晴子は天子に後を頼んで、思い当たる場所に急ぎます。
悲しい事故の起きた川の吊り橋の上で、ランの毒を飲んで死のうとする光咲でしたが、晴子が間一髪阻止します。

川を見つめながら、光咲「三年前、春樹は溺れかけていた男性を助けただけだったんです。」

回想シーン。
川の中で、泳いで男性に追いつく春樹。
光咲「冷たい水に急に入ったせいで、春樹は喘息の発作を起こしました。でもその男女は、その場に居た事を知られたくない事情があり、逃げました。宿帳に残された住所はもちろんデタラメ。それ以上、辿りようもなかった。三日後、春樹は亡くなりました。」

半年ほど経って、立ち寄り湯の主人から、あの時の客に良く似ていると週刊誌を見せてもらった光咲。
その週刊誌には、「金融の最前線、クローバー銀行」の沢田を扱った記事が載っており、真実を確かめる為に光咲は上京。
光咲は沢田の住むマンションに引っ越し、沢田の様子を窺っているうちに、富山まり子が沢田の相手だと気づきます。
2人がマンションの補修費を横領している事実も掴む光咲。

全く反省していない様子の2人に憎しみを募らせ、ランの毒を使って沢田を殺し、まり子に罪を被せ、復讐が終わった後に自分も死ぬつもりだったと話す光咲。

回想シーン。
水の中泳いで必死で沢田に追いつき、川岸近くまで連れて行った時、突然春樹は左胸を押さえて苦しそうな顔でハアハアと激しく喘ぎだし、沢田にしがみつくのですが・・・
沢田は「離せ!!」と春樹の腕を振り払い、一人だけサッサと川岸に上がり、まり子と一緒に去っていきます。
一人残された春樹は、苦しそうに喘いで川の中に何度か倒れ込みながらも、必死で川岸に上がろうとする場面で終わります。

◆  ◆  ◆
圭君の出場場面及び、関連場面のみしか書いてないので、
物語全体から見ると、かなり中途半端な紹介になっております。
疑問点などありましたら、質問して下さればわかる範囲でお答えしたいと思います。


プチ感想など。
★お母さん役の坂口良子さんと圭君の、ほんのちょっとのシーンだけどラブラブの場面を見て、坂口さんが羨ましい~と当時思いました。

★春樹が発作を起こす場面。 本当に苦しそうで、見てて辛かったです。圭君の迫真の演技は凄いと思いました。
川の流れの急な中を流されていく場面の一部はスタントマンの方なのかもしれませんが(※当時ファンサイトで、圭君なのか違うのか議論になりました。^^) 川の中のシーン、寒かっただろうなあ。

★春樹はあんなヤツを助けた為に・・・あの日、渓流に釣りをしに行かなければあんな事にはならなかったのにと、何度も思ってしまいました、ドラマなのに。

★圭君はほんのちょっとの出演ですが、春樹の悲しい事件がなければ、このドラマは無かった訳で、とても重要なキャストだと思います。 他にも、チラリ出演だけど、物語の重要なカギを握る人物という作品は結構あります。(^^)


圭君のチラリ時代。
あの頃は、圭君がドラマに出演するという情報があるとすごく嬉しくて。
ドラマが始まる前からドキドキしながらTVの前に座り、圭君の出番はまだか、まだかと待ち・・・ようやく圭君が登場した時の自分のテンションの上がり具合と言ったら・・・!

圭君の登場時間は一分間もない事が多く、正直ちょっと寂しくもありましたが、それでも動く圭君を見れて嬉しかったです。 後で、何度も何度も圭君の登場シーンを繰り返して見ました。

圭君の出番がごくわずかだったからこそ(?) 瞬間、瞬間の(←河村隆一さんだったら、“刹那”と言うかもしれないな。)圭君の演技や表情のひとつひとつが、当時印象に残ったように思います。

圭君がチラリだった時代、圭君ファンとして切なかったり、不安になる事も多かったけど、
今、あの頃のドキドキ感(←圭君がようやくテレビに映った瞬間の幸福感というか。)を懐かしくも思ったりします。

ウォーターボーイズ第1話の圭君  (2013年バージョン?)

圭君、29回目の誕生日おめでとう!!
パソコン以外ではきちんと見えないかもしれないので、もう一回。
    圭君、誕生日おめでとう!!

20代最後の年という事で、色々な場面で焦りを感じる事があるかもしれませんが、それを意識して力みすぎる事なく進んでほしいです。 
圭君にとって充実した一年になりますように。

◆  ◆  ◆
ついに今年の夏で田中圭君のファンになって10年。
あっという間の10年間でした。 
普通に生活していたら一生会う事が無かった方達と交流出来たり、色んな体験が出来たり、圭君のファンになって良かったと思う事ばかりです。

私が圭君のファンになったきっかけのドラマ『WATER BOYS』も、当然、放送されてから10年経ちます。
そんなに経ったなんて、なんだか信じられません。
だけど、DVDを見直して見ると、時が流れているのを実感します。皆、若いんだもん。 
懐かしくて、ちょっと切なさもあって。

10年前は本当にアツイ夏でした。(←この年は冷夏だったけど。)
私もボーイズ達と一緒に青春して、とっても楽しい夏でした。

旧・鈴虫ルームでレポした「ウォーターボーイズ第1話の圭君」。
圭君&ウォーターボーイズファンで第1話から録画している人は少なく、DVDになるまでずいぶん期間があった為、当時私のレポは皆さんに喜ばれてとっても嬉しかったです。レポを書いている間も楽しかったし。

その時のレポを、圭君のファンになって10周年&WATER BOYS放送10周年記念に(?)追記を入れてアップします。
(追記部分の文は青色にしてあります。)

第1話の放送は、2003年7月1日。  毎週火曜日の午後9時から放送されました。
*  *  *  *
●プールサイド。
抽選箱を持った佐久間先生の、(シンクロの)「リーダー決め、行くわよ!」の言葉に、部員達の一番後ろにいる安田君(田中圭君)がナンパ派(江森・一條・近江・竹原)達と一緒にはしゃいでいる感じなのが可愛いです。
しかし、キャプテンの北嶋大地が「神の右手」で選び出したのは進藤勘九郎。がっくりする部員達。(一番がっくりしているのは大地君。)
佐久間先生が、リーダーに決まった勘九郎を呼んでも応答なし。「進藤君?」
安田君が、手を挙げて「あの・・・! し、進藤は・・・その・・・」と言って後ろを向きます。この時の安田君の背中、たくましくてカッコイイ。
・良く見ると、圭君の背中のあちこちに薄く小さな痣のようなものが。私の想像ですが、シンクロのジャンプの時に圭君は常に土台になる為、練習で何度も相方が圭君の背中に登って痕が付いたのでは?と思います。

一人だけ泳いでいてプールサイドに上がってきた勘九郎の所へ行って、
「ごめん、練習の邪魔だよね?」という勘九郎の腕を掴み、皆がいる所に連れていきながら・・・
「選ばれたんだよ、リーダーに。」「リーダー?」「シンクロのリーダーだよ。」
驚いた勘九郎が「俺が?」と聞き返し、安田君が頷きます。

●学校の廊下。
杉田先生から、シンクロ公演が出来なくなるかもしれないと聞かされた佐久間先生と水泳部員達が水着姿のまま職員室へ乗りこもうとしています。
・皆が職員室へ入る直前に、廊下で杉田先生と鉢合わせするのですが、良く見ると部員たちの中に安田君と勘九郎はいません。(この場面では、二人は撮影に加わっていなかったのでしょう。)
画面がちょっと切り替わって、佐久間先生が勘九郎を呼ぶと、ちゃんと一番後ろに二人がいます。(笑)


佐久間先生が、「あなたがリーダーなんだから。」(←教頭先生と話しなさいという意味。)と勘九郎の腕を掴んで連れていこうとします。
焦った勘九郎、思わず隣にいた安田君の腕を掴み、安田君、驚いた顔で「あっ、あっ、あっ・・・」と情けない声を出してます。
安田君も思わず近くにいた近江君の腕を掴んで、部員達、続きます。

●職員室。
水着姿で入り込んできた水泳部員達を見て、小野川先生が悲鳴を上げて画面の外まで逃げます。
勘九郎に腕を掴まれた安田君、安田君に腕を掴まれた一條君。次に残りの水泳部員達。
※廊下で安田君が腕を掴んだのは近江君。でも、なぜか職員室へ入ってきたシーンで腕を掴まれてるのは一條君ですー。 (^^) 

安田君は校長・教頭先生の前に勘九郎の横に並んで立つのですが、水着姿でもあるし、恥ずかしいのか体を丸めるようにモジモジ、視線もキョトキョト・・・。勘九郎と教頭先生が話している間、ずっと困ったような顔をしています。

●部室
職員室の後のシーン。部室にはナンパ派と勘九郎と安田君。ベンチに座っている勘九郎と安田君。ナンパ派は女性にもてるチャンスだと 着替えながら張り切ってます。「頼むぜ、リーダー。シンクロ中止になったらお前のせいだぞ。」
安田君は膝を両手でさするようにしながら困ったような顔(泣きそうな顔といいますか。)勘九郎に「まさか、シンクロ中止、なんて事にならないよね。」
勘九郎「困るよ、そんなの。最後の学園祭なんだから。」
安田君、不安そうな顔をしながら頷きます。
ここで始業のチャイムが鳴り、みんな慌てて部室を出ていきます。 グラウンドを走りながら、一番後ろになった勘九郎を気遣うように何度も見ています。優しい安田君・・・
・この場面で、夏らしい真っ青な空と白い雲が見えていますが、これはCGだと思います。
暑く長~い夏が続きそうな今年と違って、残念ながら2003年は冷夏で肌寒い位で、扇風機でさえあまり必要ない程でした。曇りがちで雨も多く、すっきりとした夏らしい空はあまり見られませんでした。ボーイズを、夏の暑い日差しの中で泳がせてやりたかったと、当時WBファンは思っていました。それだけが残念です。


●3年3組の教室
始業時間に間に合った勘九郎達。 佐久間先生と、安田君のライバル(笑)転校生のタテノリが入ってきた時、安田君は文庫本らしきものを読んでます。
自己紹介をするタテノリのあまりのテンションの高さに生徒達は唖然としたり、こいつ、何やってんだ?という感じの冷めた目をしていたり。安田君もその両方の感情が入り混じったような顔つきをしています。

◇休み時間、勘九郎に無理やりパンを食べさせ、「食ったね。俺のおごりで食ったね。」と勘九郎を脅し、強引に水泳部員になるタテノリ。

●水泳部部室
同じ日の放課後。【教育委員会のシンクロ自粛要請を受け入れるかどうか】についての緊急部会が行われている。
議長はリーダーの勘九郎。 安田君はナンパ派と一緒にベンチに座ってます。安田君の右隣が竹原君、左隣が江森君、江森君の隣が一條君、江森君の前に近江君。 
近江君「自粛要請なんて無視、無視。」
竹原君「異議なーし!!」 
ここで安田君、ナンパ派と笑顔で片手で『ハイタッチ。』
(この部室の場面で安田君が笑顔を見せるのはこの時だけ。 後はずっと困ったような不安そうな表情をしています。)
・↑と、この時は書きましたが、この後の場面で投票で決めると勘九郎が言った時、チラッとしか顔が映りませんが安田君も笑顔で拍手しています。

しかし、キャプテン・大地君が「教育委員会が自粛要請を取り下げるとは思えない。 競技練習に集中したいという声もあるし、 教頭の言う通り、学園祭の為に浪人するわけにはいかない。自粛要請を受け入れた方がいいと思う。」と発言。
江森君「大地、彼女が出来る唯一のチャンスを逃す気か?」
受験派の3人 関口君「でも、いい思いをするのは一部の人間だけだし。」
川島君「俺達は引き立て役になるだけだしね。」
日野君、メガネを押し上げながら「そりゃ、そうだよねぇ~。」と口々に言った後、
安田君、遠慮がちに「でも、もてたくてシンクロをやるわけじゃ・・・」
即座に竹原君から「お前だって彼女が欲しいって言ってたじゃないかー!!」江森君達にも何か言われながら肘などで小突かれ、ますます困ったような顔。
※あまり男女交際に関心のなさそうな感じの安田君も、やっぱり彼女を欲しがってたんですね~。
(^.^)

◇そのあと投票になり、公演の自粛が決定。
※この時のタテノリの呆然とした顔がいいです。口をポカンと開け、唇をワナワナさせてます。

●プール
自粛が決まった直後のシーン。 
安田君がクロールで泳いでいるアップ。泳ぎのスピードは遅い。(おそらく勘九郎の次に泳ぎが下手だと思われます。)
・実際、水泳&シンクロ指導をした不破央さんによると、ウォーターボーイズのメンバーに決まった時に、泳ぎが下手というか心配だったのは、圭君と山田孝之君と(確か辻本祐樹君と)、なんと水泳部キャプテン役の片山怜雄君だったらしいです。もちろん皆、その後の合宿での練習でグングン上達したようですが。

その次はプールサイドに立って憮然とした表情・両手をズボンのポケットに突っ込んだタテノリ、プールサイドに腰掛けたりプールの中に立ったりして いかにも「かったるいぜ~。」って感じで話しているナンパ派、その手前に泳ぐ安田君が映ります。
泳ぎ終えた安田君、苦しそうにゴホゴホ咳き込んでます。 
安田君の次にゴールした勘九郎に向かって、ゴーグルを上げながら(自分も苦しそうに)「大丈夫?」と優しく声をかけてます。 頷く勘九郎。

その時、笛が鳴って、大地君から「今からインターハイ組の練習を始めるからそれ以外の者はしばらくプールをあけてもらいたい。」と言われ、
ええ~? という表情のナンパ派、安田君、勘九郎。

●シャワー場
大地君から、県大会メンバー以外はサポート役に回って欲しい、と言われたナンパ派達、シャワーを浴びて帰ろうとしています。 それを、すぐ近くで立って見ている勘九郎と安田君。 
勘九郎「ねえ、ほんとに帰るの?」 
一條君「帰れって言われたようなもんだろうが!」
竹原君「シンクロ中止じゃ練習の意味ねえもんなあ。」
安田君、勘九郎に向かって「どうする?僕達。」 
勘九郎「でも、サポート役、頼まれてるし・・・」
そこで安田君、プールサイドでミーティングをしている県大会組の方を振り返って見ます。 その時、江森君から「何してるんだ、安田! 行くぞ!!」と、ちょっとドスのきいた強い口調で言われ、
「あ・・・じゃあ、今日は僕、帰るね。」と、ちょっとオドオドした感じで勘九郎に言って先に帰っていきます。
※ナンパ派の言う事には逆らえない、でも、勘九郎に対して後ろめたい気持ち・・・そんな印象でした。

◇安田君が帰った後。かなり落ち込んで元気のないタテノリ。勘九郎に向かって、「なんであっさり諦めたんだよ!!リーダーだろ?」   勘九郎も元気なく自宅へ帰ります。

●勘九郎の家
夕食。 勘九郎のお母さんは、市の教育課長をしている事もあって肩身が狭かったのでシンクロ公演が自粛になったのを喜んでいます。
「これで受験に専念できるわね。予備校の手続きしときなさいよ。」
勘九郎、食欲がなく、自分の分のハンバーグなどを残して二階の自分の部屋へ。ベッドに寝転がって「シンクロノート」を見ます。

◇回想シーン。
1年前の学園祭。シンクロ公演の出番直前。観客席から「シンクロ!!」【チャチャチャ!】「シンクロ!!」【チャチャチャ!】と手拍子。
大地君、イライラして「もう時間だぞ。どうすんだ、お前。」と勘九郎の所へ。緊張のあまり下痢になった勘九郎の周りを水泳部員が取り巻いています。
勘九郎の肩を抱きかかえるようにした心配そうな安田君、大声で(ちょっとハスキーな声になってます。)「諦めろよ、進藤。」 
勘九郎お腹を押さえながら辛そうに「嫌だ・・・どうしても出たいんだよ。」
安田君「バカ言うなよ、本番中にウンコ漏らしたら一生言われるよ?」と必死な顔で説得。
お腹を押さえてしゃがみ込む勘九郎。 
※とても深刻な場面なのに、安田君の口から出た「う○こ」の言葉で、かなりユーモラスな印象になってしまいました・・・

●校門近く
次の日の朝。 タテノリが署名運動を始めようとしている事を知らないまま、準備を手伝わされている勘九郎。
タテノリ「シンクロ自粛反対運動に署名願います!!」
ナンパ派と一緒に登校してきた安田君「どうしちゃったんだよ、進藤。」
タテノリ「みんな、協力してよ、リーダーその気になっちゃったよ。教頭とかけあってくれるって。」
そんな事を言った覚えのない勘九郎「はっ??」 
江森君「こいつに出来るわけないだろ。行くぞ、安田。」
勘九郎の腕に軽くタッチした安田君、優しい笑顔で「じゃあね。」と言ってナンパ派達と一緒に去っていきます。

◇勘九郎(←強引に連れていかれた。)と、タテノリと商店街の人達が唯野市役所で会議中の教育委員会へ乗り込んで、「検討してみましょう。」と言われたのを、シンクロが出来るようになったと勘違いして・・・
・この場面で初めて流れた、ルーベッツの「Sugar Baby Love」。
これ以降、毎回ドラマ中盤のちょっと盛り上がるシーンなどでこの曲が流れていました。 最終回のシンクロ公演の演目曲としても使われています。
この曲が大好きな私は、ドラマ中で初めて「Sugar Baby Love」が流れてきた時に興奮で鳥肌が立つ思いでした。


●水泳部部室
次の日の放課後。勘九郎、タテノリ、ナンパ派、安田君が入って来る。
一條君「教育委員会まで乗りこんだァ?」
リュックを抱えた安田君、「進藤がぁ?」とかなり素っ頓狂な声。 
照れる勘九郎「まあ・・・一応。」
タテノリ、勘九郎の肩を抱きながら「リーダーの熱意には打たれたよ。そろそろ朗報が舞い込むはずだよっっ♪」 
江森君「吹いてんじゃねえよ。進藤が悪い例だろ。」
そこへ佐久間先生がやってきて、「進藤君、今すぐ職員室まで来て!!」 
勘九郎うれしそうに「行って来るね。」と部室を出ていきます。
みんなうれしそうな顔。 近江君「マジかよ。すげえな、あいつ。」
タテノリ「シンクロの練習、はじめるかっ!」 
安田君もとってもうれしそうな笑顔で大きく頷いて着替え始めます。

●プール
水泳部員達が練習をしている。  大地君「10分休んだらタイムをとるぞ。」 
部員達がプールを出た時、タテノリ達6人が奇声を上げて走ってきて次々とプールに飛び込みます。
大地君「引退したんじゃなかったのかよ! 何しにきたんだよ、お前ら!!」
プールの中のタテノリ「シンクロの練習だよ。職員会議で復活が決まったんだ、よーーぉ!!」
・当時台詞が聞き取れなくて、「決まったんだ、よーーぉ!!」と書きましたが、DVDの日本語字幕で見たら、「決まったんだ、イェーイ!」でした。

ここで、他の5人と共に笑顔でガッツポーズ(?)をする安田君。この時の安田君の笑顔は元気いっぱいでとっても弾けています。 唖然とする水泳部員達。
そこへ、杉田、佐久間、教頭先生、勘九郎が現れて・・・
杉田先生「これから重大な発表があるからよーく聞くように!!」
プールの中の6人、喜んで手を叩いています。 うれしそうな安田君の、小さ目の拍手がとっても可愛いです。
・この間、プールに入ったままの6人。空を見ればわかると思いますが、曇っていて寒そうな空。まあ、第一話の撮影時は6月で梅雨時だし、当然と言えば当然ですが。安田君達、冷たいプールの中で相当寒そうです。圭君、体をさするような仕草をしています。)

◇しかし、教頭先生の口から出たのは・・・教育委員会からの厳重注意があり、水泳部は1週間の活動停止処分にする、という言葉でした。 プールの中で呆然とする安田君達。

●水泳部部室
ベンチに座ってうなだれる勘九郎。「ごめん・・・」その横には安田君が座っています。
口々に文句を言いながら出ていく水泳部員。 
ナンパ派も、竹原君「冗談じゃないよー。散々その気にさせといて!」
江森君「2度とよけいなマネすんな!」
近江君、机(?)にバスタオルを叩きつけて「・・・行こうぜ!」
安田君、リュックを抱えて泣きだしそうな感じの表情で、何度も勘九郎の方を見て話しかけたそうにしているのですが出来ずにいます。
入り口付近にいたタテノリ、出ていくナンパ派に向かって「待てよ、お前らまでそれはないだろ!!」
タテノリの言葉を無視するように出ていくナンパ派。
振りかえった江森君「何してんだ、安田、行くぞ!!」
江森君の方を見た安田君、「ああ。・・・じゃあね・・・」と勘九郎に申し訳なさそうに声をかけて小走りに部室を出ていきます。

※第1話の圭君の登場シーンはこれでおしまいです。 個人的には最後のシーン、安田君に落ち込む勘九郎と一緒にいてあげて欲しかったです。それが出来ないから安田君なんだなあ・・・ 

・安田君、ナンパ派の中でいつもパシリをやらされてるんじゃないかー?と、当時安田君ファンの間で話題になりました。
「安田ぁ、(学校の購買で)パン買ってこいよ。俺はカレーパンな。」「俺は焼きそばパン。」とか。←あ、焼きそばパンは、『世界の中心で、愛をさけぶ』か。(笑)


・こうして第1話の安田君を書き出していくと、弱々しさ全開で、あまり良い所ナシ。
私が、はっきりと圭君(というか安田クン)のファンになったと自覚したのは、安田君がメインの回とも言える第3話が終わってからで、第1話を見ている時は、安田君にイライラしていたように思います。だけど、意識はしていなかったけどなんか気になっていたんでしょうねー。

『まるまるちびまる子ちゃん』 ゲスト出演 (2007年9月13日放送)   

10月18日・午後9時から『ドクターX ~外科医・大門未知子~』が始まりますね。
久々に田中圭君が連続ドラマにレギュラー出演。嬉しいー♪ 
主役は米倉涼子さんで共演者に林丹丹さんの名前も・・・あれれ、圭君の彼女と、そのお姉さんじゃん!と思ったのは私だけじゃないはず。(by交渉人)

◆   ◆   ◆
2012年10月現在、圭君の公式HPの出演データに載っていないドラマ・映像作品がいくつかあります。(※バラエティやトーク番組は除く。)

その一つが、『まるまるちびまる子ちゃん』。圭君がゲストで出演した回しか観ていませんが、ドラマとバラエティの2本立てで、圭君はドラマ部分に出演しました。
圭君の公式HPに載っていないので、このドラマに圭君が出た事すら知らないファンが多いと思いますので、圭君出演シーンに関係する部分をレポしてみます。(出演者も、圭君と関係する人のみ。)

★まるまるちびまる子ちゃん「敬老の日の巻」

登場人物
ちびまる子ちゃん・伊藤綺夏
まる子のおじいちゃん、友蔵・モト冬樹
  ゲスト
ミタケ(三竹)のじいさん・泉谷しげる
ミタケのじいさんの息子、のぼる・田中圭
のぼるの妻、エリ・西原亜希

◇   ◇   ◇
ミタケのじいさんは、近所でも有名な、怖いおじいさん。子ども達から怖がられています。
奥さんを亡くし、現在は1人暮らし。

まる子のおじいちゃんは、町の老人会の碁の会でミタケのおじいさんとよく碁をやるようですが、負けてばかりで、何とかミタケさんに勝ちたいと思い、碁の本を見ながら上達のために日々頑張っています。

他の子達と同じく、まる子もミタケのじいさんを怖いと思っていましたが、ある出来事からじいさんと親しくなります。
ある出来事とは。⇒《男の子達が公園で野球をしていて、ボールがミタケのじいさんの庭に入ってしまい、通りかかったまる子が、明日の給食のプリンをあげるから取りに行ってくれと皆から頼まれる→恐る恐るチャイムを鳴らすがおじいさんが出て来ないので、やむを得ず黙って庭に侵入→ミタケのじいさんが、外出先から帰ってくる→まる子、ピンチ!!の時、突然激しい雨が。→慌てて洗濯物を取り込もうとするミタケのじいさんを手伝い、まる子も必死に洗濯物を取り込む→雨があがるまで、ミタケのじいさんの家の中でオヤツを頂きながら過ごす。》

ミタケのじいさんが小説「伊豆の踊子」を読もうとしても、目が悪い為に(老眼?)なかなか読めずにいるのを見て、
まる子は学校の図書室から「伊豆の踊子」を借り、難しい漢字も読めるようになって、じいさんに読み聞かせをしようと頑張ります。(※映画・伊豆の踊子に、まる子が大好きな山口百恵が出演したという事もありますが。)


ある日、縁側でミタケのじいさんが「伊豆の踊子」を読もうと奮闘している時、学校帰りのまる子が家の柵の外から声を掛けます。
「伊豆の踊子」の本を両手で高く掲げ、
まる子「おじいちゃん。まる子、今これ勉強中だから、終わったら読みに来るからねー。」笑顔で手を振ります。
戸惑っていたミタケのじいさんも、しばらくしてニコッとして手を振り返しますが、もうその時にはまる子の姿はありませんでした。

その時、電話のベルが鳴ります。
ミタケ「はい、三竹です。」
どうやら、相手は息子ののぼるのようです。(※のぼるの声は聞こえません。)
じいさん、一瞬驚いて、
ミタケ「うるさいっ!! その話はもういい!! お前は息子でも何でもない!もうかけてくるなっっ!!」
怒鳴って受話器を乱暴に置きます。


夜。ミタケのじいさんが夕食の準備をしています。後ろのテーブルには駄菓子がたくさん置いてあります。
きっと、まる子の為に用意したのでしょう。駄菓子を見て、嬉しそうな表情を見せるおじいさん。

数日後。まる子のおじいちゃんはミタケのじいさんと碁を打っています。
「腕を上げましたなあ。」と、穏やかな笑顔を見せるミタケのじいさんを見て、まる子のおじいちゃんはビックリ。それまで、ミタケのじいさんの笑った顔を見た事がなかったからです。

ミタケ「お宅さんは、お孫さんがおいでかな?」
友蔵「へっ? ええ、2人居ますが。」
ミタケ「・・・。孫は可愛いですな。」
友蔵「ええ。孫は可愛いです。」
ミタケ「こないだ雨の日、孫が一緒に洗濯物を取り込んでくれましてな。(※まる子の事。)その格好がなんとも言えない、ふふふふ。」
友蔵「いいお孫さんをお持ちですなあ。」
ミタケ「最近は、本を読んであげると、頑張ってくれてましてな。」
友蔵「一緒じゃ、うちと一緒じゃ。」←まる子が友蔵に、「おじいちゃんに伊豆の踊子を読んであげたい。」と言ったのを、自分に読んでくれるのだと勘違いしている。
ミタケ・友蔵「いやあ、気が合いますなあ。」「わっはっはっはっは。」
(結局、この日もミタケのじいさんに負けた友蔵。)


その日の夕方。 ミタケのじいさんの家のチャイムを押すまる子。「ごめんくださ~い。」
出てきたじいさんは、「伊豆の踊子」の本を高く掲げるまる子を見て、嬉しそうにします。

じいさんの家の茶の間で、「伊豆の踊子」をスラスラと読むまる子。
その後、じいさんが用意してくれた駄菓子を食べながら、自分の家の事をおもしろ可笑しく話すまる子。
じいさんは、笑いながら楽しそうに聞いています。

そこへ、友蔵が羽織袴姿でやってきました。 
「たのもー!」
どうやら、碁の手合わせを願いにきたようです。
「は~い。」と言って家から出てきたのがまる子だったので、驚く友蔵。
まる子から、(友蔵が)自分のおじいちゃんだと言われて驚き、困ったような顔をするミタケのじいさん。

友蔵「何でここにいるんじゃ?」
まる子「ミタケのおじいちゃんに本を読んであげにきたんだ。」
友蔵「本を?」
友蔵は、ミタケのおじいさんが孫だと言ってたのはまる子の事だったんだと気づき、戸惑ったような表情をします。
友蔵「じゃあ、老人会で言ってた、お孫さんっていうのは・・・」

「帰れ!帰ってくれ!」と言って家の中に引っ込むミタケのじいさん。
「え?」まる子が途方にくれていると・・・

後ろから、「おやじ!」という声が聞こえ、まる子と友蔵が振り返ると、門扉のすぐ外にのぶおが立っていました。 (ついに圭君登場!!)
ミタケ「!! のぶお・・・。」

ついに息子登場!ミタケのじいさんの真相が・・・
のぶおは、ベージュ色のジャケットを着て、手にはフルーツかごを持っています。
じいさんは、チラッとのぶおをにらみつけて、家の中に入っていきます。
のぶおは、入口付近に立っているまる子と友蔵に丁寧に会釈して、庭に入ってきます。
(※ずっと、憂いを含んだような表情。眉間にしわがよっています。圭君の演技でのこういう表情、好きです。)

奥の和室の仏壇の前に座っているじいさん。(※仏壇には、亡くなった奥さんの写真が置いてあります。)
家の中に入ってきたのぶお。フルーツかごをちゃぶ台の傍に置いて・・・

のぶお「おやじ!話聞いてくれよ。」
背中を向けたままのじいさん「俺の家に勝手に入ってくるな。お前は勘当したんだ。」
思いつめたような表情で父親の背中を見ているのぶお。 まる子と友蔵も部屋に入ってきて、のぶおの後ろの方に立ち、2人の会話を聞きます。

ミタケ「勝手に家を飛び出して、好き放題生きて、しまいには母さんの葬式にも来ないような奴は。 そうかと思えば、勝手に結婚して・・・」
のぶお「招待状出したじゃないか! なのにおやじが・・・」
ミタケ「順序が違うっっ!!
じいさんの大きな声にビクッとする友蔵とまる子。

ミタケ「まず挨拶だ。人は礼に始まり、礼に終わる。それが礼儀だ。・・・なのにお前は。」
のぶお「わかってるよ・・・」
じいさん、初めてのぶおの方を振り返って「わかってないっっ!!
のぶおを怖い顔で睨みつけます。 その時、のぶおの後ろの方に、お腹の大きな若い女性がいる事に気づき、驚きます。

エリ「おとうさん・・・」←遠慮がちに。
頭を下げるエリ。 思わず顔を逸らして下を向くミタケのじいさん。

のぶお「おやじ・・・。おじいちゃんになるんだよ。後2ヵ月で生まれる。」
ミタケ「俺には関係ない、帰れ。」
のぶお「おやじ!!
ミタケ「出てけ! 帰れ、帰れ。 お前達と話す事なんか、何もない。」←動揺を隠すように。

その時。
まる子「こんにちは~、赤ちゃん、聞こえますかー。」
突然のまる子の声に、振り向くじいさんとのぶお。
今の父親とのやりとりで、のぶおの目は少し潤んでいるようように見えます。

まる子は、花束を持って立っているエリの、お腹の赤ちゃんに向かって話しかけていました。
まる子「私、まる子だよー。まる子の家は、お父さんとお母さんとお姉ちゃんとおじいちゃんとおばあちゃんがいて、まる子、みんながだーいすきなんだー。赤ちゃん、生まれてきたらまる子が遊んであげるね。」
エリ、嬉しそうに「ありがとう。」
笑って、エリのお腹を撫でるまる子。

その様子を、目をしばたたかせながら見ていたミタケのじいさんは、立ちあがって座布団を持ってきて、ちゃぶ台の前に置きます。
そして、エリに向かって「何つっ立ってんだ。お腹に悪いだろ。座んな。」
エリ、嬉しそうに微笑んで「はい。」
父親を、感動したように見ていたのぶお、フッと笑って(※初めて見せた、良い笑顔。)
のぶお「おやじ・・・。」

じいさんは、黙って、のぶおが持ってきたフルーツかごを仏壇に供えます。
笑って見つめ合う友蔵とまる子。

仏壇に参った後の、ミタケのじいさんの心の声。
《母さんにも、孫の顔を見せてやりたかったなあ。》  穏やかな表情で。


夜、うす暗くなった道を、友蔵とまる子が笑顔で歩いています。
まる子、手に持った「伊豆の踊子」の本を見つめた後、
まる子「おじいちゃん。」
友蔵「うん?」
まる子「まる子とずーっと仲良くしてね。」
友蔵「・・・。 もちろんじゃ。」←嬉しそうに。

友蔵は、まる子と手をつなぎます。
まる子《おじいちゃんの手は、とてもやわらかくて、あったかかったです。》

ナレーション【ちょっぴり早い敬老の日のような1日であった。】

◇    ◇    ◇
★圭君のお父さん役の泉谷しげるさん。 
何年か前の月9「愛し君へ」で、菅野美穂さんが演じる主人公のお父さん役をされていたのですが、物語最後の方で泉谷さんの演技に泣かされました。(ぼろ泣き。)
泉谷さんのお父さん役、良いなあと思っていたので、圭君と泉谷さんが父子役という設定は嬉しかったです。

★エリ役の西原亜希ちゃんは、別のDVDドラマでは (役の上で)圭君がずっと好きだったけど、結局結ばれる事なく終わったので、このドラマで結婚出来て良かったね、とその当時しみじみ思ったのを覚えています。(^^)

松本喜三郎一家物語~おじいさんの台所~ (2007年5月放送のドラマ)

田中圭君が、7月1日放送の 夢の扉特別編「20年後の君へ」では中井貴一さんの息子役、9月放送のNHKドラマ「負けて、勝つ~戦後を創った男・吉田茂~」では渡辺謙さんの息子役と、 大スターとの親子役での共演が続いてちょっと嬉しい私です。

2007年に、圭君はこれ又凄い方の孫役でスペシャルドラマに登場しました。
タイトルは「松本喜三郎一家物語~おじいさんの台所~」(※以下、おじいさんの台所)です。
主演は三國連太郎さん。
(※若い方の中にはご存じない方もいるかもしれないので一応言っておきますが、三國連太郎さんの息子さんは佐藤浩市さんです。数十年前に佐藤浩市さんが芸能界にデビューした時に、お父さんにそっくり!と思ったものです。)

ストーリーを大まかに言いますと、
三國さん演じる松本喜三郎には4人の娘がいますが、それぞれ家庭を持ったり、独立して家を出ています。
夫婦2人で暮らしていましたが、最愛の妻が亡くなりました。
それまで家事を一切してこなくて、全く家事が出来ないおじいさんでしたが、このまま一人で暮らしたいと思い、
娘から家事を教わったり、孫や近所の人達に助けてもらいながら一人で生活していけるようになるという物語です。

なかなか良いお話だと思ったし、結構好きなドラマなのですが、あらすじを全部追うととても長くなるので、圭君の出演場面を中心に紹介しようと思います。(出番は多くないですが。)


演出は、圭君と縁がある永井耕三さん。
キャスト(敬称略)

松本喜三郎(おじいさん)・・・三國連太郎  

長女・吉田暁子・・・高橋惠子  暁子の夫・吉田久司・・・田山涼成  暁子と久司の息子・安司・・・田中圭 (暁子夫婦には娘もいますが、結婚して家を出ています。妊娠中。)

次女・松本陽子・・・かたせ梨乃

三女・松本夕子・・・安田成美

四女・河野末子・・・牧瀬里穂  末子の夫・河野俊彦・・・田中実  末子と俊彦の娘・有紗・・・福田真由子

松本夕子の幼馴染・勝田正夫・・・山口智充

松本家のお隣りさん・山田幸子・・・由紀さおり


最初に、松本喜三郎(三國連太郎)以外の登場人物の設定などを簡単に紹介しますが、あくまでも鈴虫的解釈が入ってます。

・暁子(高橋惠子)の夫はヘッドハンティングで成長企業の社長になり、豪邸に住み、何不自由ない生活をしています。
落ち着いて、しっかりしているように見えますが、一人では何も出来ずに夫に頼るクセが。

・圭君が演じる息子の安司(やすし)は19歳。
おじいちゃんが好きなようで、時々ふらりとおじいちゃんの家に行きます。
大学浪人生ですが、途中から予備校に行かなくなり、家でブラブラしています。

・次女の陽子(かたせ梨乃)は25年前に家出をし、その後一度も家に帰る事なくスペインで暮らしています。スパニッシュダンサー。
母親が亡くなった為に帰国しましたが、又すぐにスペインに戻ります。

・三女の夕子(安田成美)はアラフォー、独身で、やり手だけど部下に恵まれていない事もあり、上からあまり評価されていない、某雑誌の編集者。
忙しい中、時間を割いて父(三國連太郎)の様子を見に行き、家事の指南をします。
後に他の会社から声を掛けられて、給料は安いけど今よりもっとやりがいのある仕事が出来る職場に移ります。

・四女の末子(牧瀬里穂)は夫の浮気に悩んでおり別居状態。夫から生活費は振り込まれていますが、元々贅沢好きな末子は(※夫談)それだけでは足りずに父や姉達に内緒で夜間、給食センターで弁当を詰める仕事をしています。
末子の様子がおかしい事を、父親の喜三郎だけが気づいており、固くなに離婚を拒む末子と、末子の夫に助言し、末子は娘と2人で生きていく事を決めます。

・夕子の小学校時代の同級生で友達の勝田正夫(山口智充)の家は、「川鈴」という名前の魚屋さん。 
独身。夕子の事が好きで、夕子から「魚臭い」と思われていないか気になります。
松本家とは比較的近所のようで、彼もおじいさんの為に色々と手助けをします。
おじいさんは、勝田と夕子と結婚して欲しいと思っていますが、2人が今後どうなりそうなのかは、はっきりと描かれていません。

・山田さん(由紀さおり)・・・松本家のお隣さんで、現在一人暮らし。 ボケ防止に毎日歌を唄い、その歌声は松本家にも聞こえてきます。 おじいさんの事が好き(?)
物語の終わりの方で、息子夫婦から老人ホームに入るように言われるのが嫌で、形だけでも一緒に暮らしてもらえないかおじいさんに頼みますが、おじいさんは申し訳ないが自分の好みのタイプじゃないからと言って断ります。


物語は、桜が散り始める時期、
おじいさん(松本喜三郎)の奥さんの葬式での斎場のシーンから始まります。
おじいさんは、最愛の奥さんを亡くして放心状態のようにも見えます。

シーン1
斎場の休憩室のソファで、「飲む?」と言いながらオレンジジュースを差し出し、安司の隣に座った従妹の有紗(ありさ)。
安司「ありがとう。もう中学生だっけ?」
有紗「うん。」


★葬儀後、四姉妹がおじいさんの家に集まった時におじいさんの今後の事を話し合い、長女の暁子が父を引き取ると言いました。
夫が、父の為に庭に離れを建ててくれるとの事。
次女はスペイン在住だし、三女は仕事があるし、四女はマンション住まいだし、うちが引き取らないと・・・と暁子。
朝食の時に、長女がその話をおじいさんにしたら、
おじいさんは、妻と50年暮らしたこの家を離れる気にはならない、これからの事は夕子と相談して決める、妻の一周忌までは妻の遺骨とこの家で暮らす、一人で頑張ってみると娘達に言いました。


シーン2
暁子の家。 暁子は仕事中の夕子に電話をかけます。キッチンにはお手伝いさんらしき人がいます。
安司は、広々としたリビングのソファでテレビを見ています。
安司の隣には飼い犬のクラーディアが座っています。犬種は私にはわかりませんが、長くてふさふさした白い毛、大きくてほっそりした体型の、いかにもお金持ちが飼うようなワンちゃん(笑)

暁子は夕子と電話で話しながら「安司、テレビ消して。」
安司はテレビを消すと何も言わず、部屋を出て行ってしまいます。
暁子「どこへ行くのー? 安司。」


家を出た安司は、おじいちゃんの家に行きました。
台所でお茶を淹れようとしているおじいちゃん。

安司「おじいちゃ~ん、おじいちゃん。」
喜三郎「あああ、いらっしゃい。」孫の安司が来て嬉しそう。

夕飯を食べる2人。
お汁を飲んで微妙な顔をしている安司。
喜三郎「ちゃんとしっかり食べなさいよ。」
安司「マズイ。」
喜三郎「だって、お母さんの手作りなんだから、これ。」←安司の母の暁子が作っておじいさんの家に置いていった豚汁です。

おじいさんも飲んでみて・・・喜三郎「ん・・・これはマズイな。」
笑った安司、豚汁をご飯にかけて猫マンマに。


★おじいさんは、振り込み詐欺の被害に遭いかけましたが、かろうじて夕子が阻止。
鍋を焦がしてボヤを出し、消防署のお世話になったり、(※お隣りの山田さんが通報してくれた)
おじいさんを一人暮らしさせるには、娘から見たらちょっと心配な状況。
しかも、おじいさんは、暁子の夫が頼んでくれた家政婦さんを断り、配達の弁当もマズイと言って断ります。

困った夕子は、ふと思いついて、使わないカレンダーの裏の白い部分にマジックで何か書き始めます。
そして、部屋のあちこちに、毎日の生活の注意事項を書いたカレンダーを貼ります。
例えば・・・【朝③ 新聞取り忘れないように!】【夜⑫ 寝る前に戸締まり ガスの元栓の確認!!】など。
そして、一人で暮らしていこうとするおじいさんに家事の指南を。 ビシビシ厳しい夕子に、おじいさんは「鬼軍曹」とあだ名を。

時には親子で衝突しますが、おじいさんは娘に感謝し、だんだん家事が出来るようになり、四季の変化を感じながら日々の生活を送っていきます。


シーン3
新盆
仏壇の前でお坊さんがお経をよんでいる間、おそらく足がしびれているのでしょう、目をつぶったまま辛そうな表情でもぞもぞしている安司の姿が。

法要のあとの会食。
スペインに住む陽子を除いて、松本喜三郎一族が顔を揃えています。
最初はなごやかな雰囲気だったのが、ひょんな事から末子の夫が本気の浮気をしている事、生活に困った末子がおじいさんからお金を渡してもらった事がわかって、そこから姉妹が険悪なムードになってしまったのですが、おじいちゃんがその場を上手く収めました。
タイミング良く(?) 隣の山田さんの歌声が聞こえてきて和やかな雰囲気に。

それまでずっと黙っていた安司が、庭の方を見て
安司「おばあちゃん・・・。」
末子「えっ?」←安司の隣に座っています。
安司「今、そこにおばあちゃんが居た・・・。」
皆が縁側の外を見ます。
夕子「安司君、見えるの?」
安司は夕子の問いには答えないで外を見続けます。


十五夜
安司が「おじゃましま~す。」とおじいさんの家に入ってきます。
安司「おじいちゃ~ん、おじいちゃん。」
おじいさんは留守で、縁側に月見の飾りが用意してありました。
(※おじいさんは四季の行事をきちんきちんとしているようです。)
安司は月見のおだんごを一つ取って食べ、座ってテレビを付けます。
テレビでは台風情報が流れており、外は風が強いです。

安司は、母親の暁子からおじいちゃんに【安司が昨日から行方不明です そちらへ行ったら電話下さい】とファックス(※勝田が、家で要らなくなったのをおじいちゃんにあげた。)が届いているのに気づき、破った後丸めてズボンのポケットに入れてしまいます。

風が強まる中、買い物に行っていたおじいちゃんが帰宅。玄関に靴があるのに気付き・・・
安司「あ、おじいちゃん、お帰り。なんか台風来てるみたいだよ。」
喜三郎「うん。」
安司が縁側のガラス戸を開けると、強い風が入ってきました。


台風が来るというので心配して松本家に来た夕子。台所を覗くと・・・
安司「あ、夕子おばちゃんお帰り。」
夕子、びっくりした顔で「うん。」
2人が台所で揚げ物をしているのに気付き、
夕子「何やってんのよー、揚げ物は禁止ってここに書いてあるでしょ?」←夕子が以前書いた張り紙を指して。
喜三郎「熱々の天ぷらが食べたかったんですよ。スーパーの冷えたのはねえ、ベタベタで美味くないんだから。」
夕子「もぉー、台所がメチャクチャじゃないのー。」
安司、皿に乗せた揚げたばかりの天ぷらを一つ食べて「美味い。」そして、夕子の方に皿を差し出します。
喜三郎「夕子も一つ食べてみたら?」
夕子、一つ食べて「うん!」 ←グッド!!という表情。
安司「でしょ?」

~略~
安司「全部おじいちゃんがやったんだよ。」
夕子「へ~、普通の主婦だってそんなに上手に天ぷらなんて出来ないのよ。」
喜三郎「いや、人間、80になっても成長するんだよ、鬼軍曹どの。」←敬礼のポーズをとりながら。
夕子も笑いながら敬礼のポーズをとります。


3人で夕食をとっている時に、末子から離婚する事にしたとファックスが。
夕子「離婚するんだー、末子。」
喜三郎「あの子はね、出直した方がいい。」
夕子「末子の事は良くわかるのね、お父さん。」
喜三郎「問題のある子の方がわかりやすい、という事もあるんだよ。夕子は他の娘達よりもな、大人だから分かりにくいんだ。」
夕子、笑い顔で安司に向かって「そうかな?」
ご飯茶わんを持った安司は、うん、うんとしつこい位に頷きます。そして、強くなった雨風にびっくりして外の方を見ます。


この日は夕子と安司はおじいさんの家に泊まりました。
夕子は自分の部屋で寝れずにいて、 安司はおじいさんの部屋でおじいさんと並んで寝ています。

松本家の庭には、娘達が誕生する度に記念に植えた桜の木があります。
陽子の桜は、陽子が家出同然に出て行った次の年に台風で折れてしまいました。(その折れた根っこを掘り起こしながら、喜三郎と奥さんは泣いていたそうです。)
今は暁子、夕子、末子の3本の桜の木が立っています。

台風による強風で、桜の木が折れないか心配になり、起き出すおじいさん。
夕子が止める中、おじいさんは合羽を着て安司に声をかけて一緒に庭に桜の木を守りに行きます。

喜三郎「安司~、杭打ちやるぞー。」
脚立を持った安司、「わかった。」
喜三郎「こっちだ、こっちだ。」
安司「今行く。」
傘を差して庭に走り出てきた夕子「お父さん、やめようよー。風邪ひいたら大変だからやめようよー。」

夕子の言葉を無視して杭打ちをする2人。
夕子から連絡を受けたのか、台風を心配してか勝田が庭にやってきました。
勝田「松本~、何した?どうしたの?」
夕子「桜を守るって聞かないのよ。止めてよ~。」

勝田から、わかったから、家に入って風呂を沸かしてと言われ、夕子は家に戻ります。
勝田も、おじいさんを手伝って支えを桜の幹に巻きつけたりします。
その様子を家の窓から心配そうに見守る夕子。

その後、3人でそれぞれ一本ずつ桜の木にしがみついて桜を守ります。
勝田は夕子の木を抱きしめて「夕子~好きだ~!!夕子、抱きてぇ~」と叫びます。
安司も木を背負うようにして立ち、「あー!!あー!!」と叫んでいます。


嵐が収まったのでしょうか、台所の冷蔵庫を開けて缶ビールを出して飲む夕子。
安司が台所に来ます。 
夕子「あ、お父さん寝た?」
安司「うん、お風呂入って僕の布団で寝ちゃった。」
夕子が飲んでいる、テーブルの上の缶ビールに気づき、飲もうとします。
夕子「あっ、ダメッ!!」
缶ビールを持った左手を叩かれた安司。
安司「痛って!! 来年ハタチだよ、僕。」
夕子「何もしないでフラフラしている子どもは、ハタチになってもビール飲む資格ナシ!」
安司「ふ~ん。」
冷蔵庫を開けて麦茶を出しながら、
安司「おばちゃんだって、フラフラしてんだろ?」
夕子「うん?」
安司「僕もいつか、誰かに“好きだ~!!!”って叫びたいなー。」←思わせぶりな表情。
夕子「?」
安司、コップに麦茶を注ぎながら「魚臭いのも悪くないよ。」←何やらいたずらっぽいというか、からかうような表情。
※この辺りの圭君は「汚れた舌」の小悪魔みっちゃんを思い出させて特に気に入っています。
夕子「ん?」
夕子はビールを飲みながら胡散臭そうに(?)安司を見つめます。


嵐の後、熱を出して寝込んだおじいさんを暁子と末子が見舞いに来て、夕子と合わせて姉妹3人が揃います。
魚屋(勝田の事)とはどうなってるの?結婚するのは反対という姉と妹に、夕子ははっきりとは言わずに、冗談っぽくはぐらかします。

居間に行き、おじいさんが(心配していたより)たいした事なくて良かったと安心する姉妹。
ファックスが届いているのに気づきます。それは、安司からのファックスでした。

(安司の声)【おじいちゃんへ。植木職人になることに決めました。大学には行かないけど 東園芸というところで雇ってもらうことになりました。おじいちゃんのように、木と話のできる植木屋になろうと思っています。安司】

暁子、妹達に向かって「植木職人?私がここに居る事わかってて送ってきたのよー。全くもう、こういうトコは頭が回るんだから。  悪いけど私帰らなくちゃ。 ウチの人に相談しなきゃ。お父さんの事、頼むわね。」
安司からのファックスを持って慌てて家に帰る暁子。


★おじいさんの妻が亡くなって一年経ちました。
おじいさんは、家のあちこちに貼られた、夕子が書いた注意書きの紙を剥がし、
「腹八分目 おしゃれ 一日三回のウガイ 食後の歯磨き 三点以上のおかず」と、自分で書いた紙一枚を貼ります。


シーン4
2008年・春
一周忌の法要。お墓でお坊様にお経をよんでもらっています。
安司は、「おばあちゃん。植木屋になります、頑張ります。応援して下さい。」とおばあちゃんに報告。


帰宅して、皆で記念撮影。 
おじいさんは、ひ孫(安司の姉の子。)の赤ちゃんを抱いて。
最初、安司の父がデジカメを持って構えますが、
父「安司ー。お前が撮るんだよ。」
安司「何それ。」
父「この位置を動かさないように。」
安司「はいはいはい。」
父「“チーズ”とかは言わないでね~。」
安司「何それ(笑)」
安司、デジカメを構えて「いくよ~。1たす1は?」
全員「にー。」 カシャッ!
皆、良い笑顔。


その日の夜。 一族でうどんすき(※うどんすきは、亡くなった喜三郎の奥さんが好きで、葬式が終わった直後にも四姉妹とおじいさんでうどんすきを食べました。)を食べている時に、おじいさんは来年も桜が咲くのをこの家で見たいと思っている事を皆に言います。
暁子「また一年一人で頑張るの?」
おじいさんは立ちあがって、夕子に敬礼しながら
喜三郎「軍曹殿、もう一年自分を鍛えて下さい。」
夕子も立ちあがって「規則を守れるかっ?」
喜三郎「規則を守ります。」
夕子「朝の作業、一。」
喜三郎「朝の作業、一。」
夕子「起床時間は自由。」喜三郎「起床時間は自由。」
次第に、夕子も喜三郎も涙ぐんできます。 優しく見守る家族。

途中で、夕子は泣きながら「お父さん!来年だけじゃなくたって、再来年だって、5年後だって10年後だって、皆で一緒でずっと桜見よっ。こうやってうどんすき食べながら。」
おじいさんも泣きながら「迷惑かけてすまんなあ。」
夕子「何言ってんの。」
おじいさん「よろしく。」
暁子も末子も泣いています。

安司「このネギ美味いよ。」
有紗「カニも美味しい。」
しんみりモードをぶった切る2人の言葉に、泣き笑いする三姉妹とおじいさん。

窓の外では、桜の花びらがはらはらと散っています。
エンディング曲の、松たか子さんの「明日、春が来たら」が流れる中、
皆で和やかにうどんすき鍋をつついている場面で、お話は終わります。

僕の島/彼女のサンゴ  (2008年6月6日放送のドラマ)


忙しすぎるんじゃないかという毎日を送っているであろう圭君。 体調管理には気をつけてね。
きっと、圭君にとって、この一年も充実したものになると思っています。

◆  ◆  ◆  ◆
田中圭君が、5月に石垣島にロケに行った事、WEBマガジン「niko and...magazine」で美波さんと対談した事。
NHKの、環境についての特別番組「SAVE THE FUTURE」のプロローグドラマ、
『僕の島/彼女のサンゴ』が懐かしく思い起こされます。 あらすじを書いてみますね。

ドラマの途中途中に挿入される、石垣島の海・風景の素晴らしい事。 圭君が好演した大城孝太の素朴さ。
圭君の沖縄言葉と、トロピカルなファッションも良かったです。
孝太の基本のファッションは、アロハシャツ+ハーフパンツ+裸足にサンダル です。

「どうぶつ奇想天外!」のメキシコ・ラパスロケに続いて、圭君のスキューバダイビングのライセンスの資格を活かす事が出来たドラマでもありました。

◆   ◆   ◆
主な出演者(敬称略)

井上詩織・・・美波   詩織の父・・・岸部一徳
大城孝太・・・田中圭  孝太の父・・・藤岡弘、  孝太の母・・・麻生祐未  孝太の妹夏海・・・星井七瀬
孝太の友人 島袋真・・・松澤傑
スキューバダイビングのインストラクター・・・ 風間トオル

◆   ◆   ◆
沖縄県、石垣島沿岸。 インストラクター(風間トオル)の指導の元、初めてのスキューバダイビングに挑む高校生の詩織。

考太《これから、彼女の話をしようと思う。正確には、彼女と、彼女が愛したサンゴ礁の話。彼女の名前は井上詩織。東京生まれの東京育ち。 初めて沖縄・石垣島の海に潜ってこのコーラル・ヘブンというポイントのサンゴ礁と出会った。そして、彼女はサンゴの美しさに魅せられた。ちなみに、彼女と一緒に潜っているのは僕じゃない。とってもとっても残念だけど、僕ではない。何でかって、僕が彼女と知り合うのは、この4年後だから。》


4年後の2008年。
大城孝太は20歳。
孝太の家は、石垣市川平湾で「民宿とぅもーる」と「ダイビング・とぅもーる」を経営しており、孝太は家の仕事を手伝っています。高校生の妹がおり、4人家族。
孝太のお母さんとお父さん・孝太と妹の会話によると、孝太は今までに何人もの女の子を好きになってきましたが、いつも振られているようです。

詩織は、お父さんと2人暮らし。
再生不良貧血で病院にずっと入院しており、お父さんが甲斐甲斐しく詩織の世話をしています。

孝太と詩織は、「沖縄の海が好き♪」というコミュニティサイトで知り合いました。
孝太は、「サンゴくん」というウェブネーム。このサイトで2人は仲良くなったようで、メールのやり取りをしています。孝太は沖縄の綺麗な海やサンゴの画像を詩織に送っています。

孝太は、詩織の画像を待ち受けにしており、可愛い詩織にゾッコン。

辛い入院生活の中で、詩織の楽しみは、パソコンでこのサイトを見る事と、孝太とメールをする事のようです。
詩織が話していないので、孝太は詩織が病気で入院している事を知りません。


4月23日の、おそらく夕方。
自宅兼民宿の、川平湾を見下ろすウッドデッキのテラスで、「サンゴくん」の名前で携帯から詩織にメールを打っている孝太。
《コーラル・ヘブンの素敵なサンゴ礁が撮れたので送ります。 サンゴくんより》

その後ろから、友達の真(まこと)がそっと忍びより、メールを見られてしまいます。
孝太をからかう真。そして、
「良い事思い付いた。」と、孝太の携帯を取り上げて、必死で追いかける孝太から逃げながら
《ゴールデンウイークに来ませんか。可愛い友達と一緒にね♪》
と、勝手に続きを打って送信してしまいます。
孝太「あ゛~~!! お前、何を送ってるわけぇ?」

詩織は病室で孝太からのメール(※友達が勝手に送信してしまったけど、来て欲しいというのは本当ですという追加メールも。)を見て、「コーラル・ヘブン」というキーワードと画像に惹きつけられます。
「無理です、そんなの。」とつぶやく娘の声を聞き、リンゴの皮を剥きながら「無理って?」と尋ねるお父さん。

ネットの友達から、沖縄に来ないかと誘われてるけど、そういうのは諦めていると話す詩織。
でも、詩織は本当はサンゴ礁の海に行きたいのだという事をわかっているお父さんは、なんとかして沖縄に娘を連れて行ってやりたいと思います。
行くのは賛成しかねるという医師に、一時退院を強くお願いするお父さん。


携帯を持って、詩織からの返事を今か今かと待つ孝太。
ついに、詩織から今度の週末にこちらへ来るというメールが。
「きた~~~~っ!!!」
全身で喜びを表す孝太。

その少し後に、お父さんは詩織からの宿泊予約の電話を受けます。
孝太の様子から、詩織は今回孝太が好きになった子だと気づくお父さん。
いつまでも彼女が出来ない孝太に、ガバーッとやれ。(←両手で強く抱きしめる仕草。)と恋愛の奥義を教え、孝太もその気になります。


石垣空港。
到着ロビーで、髪を整え普段よりキッチリとした格好で、花束を持って詩織を待つ孝太。
詩織の姿を見つけ、花束を掲げて嬉しそうに「詩織さん!」と声を掛けます。しかし・・・
詩織父「詩織、待ちなさい。」
詩織「ごめんなさい、お父さん。」
孝太(えっ? お父さん? 2人って、オヤジとかよ!)慌てて持っていた花束を背中に隠します。
詩織から2人で来ると聞かされていた孝太は、てっきり詩織の友達と来るのだと思っていました。

詩織「初めまして、井上詩織です。」←嬉しそうな笑顔で。
気を取り直して、二カッと笑顔を見せる孝太。
詩織「サンゴくんさん・・・ですよね。」
詩織父「サンゴくん?」
孝太「えーと、その・・・はい。サンゴくんこと、大城孝太です。」
詩織父「詩織の父です。娘の事、いつもありがとう。」
孝太「いえ、そんな、こちらこそ!・・・車、あっちです。」←花束を背中に隠しつつ、カニ歩き。


孝太がワゴン車に乗せてきた詩織達を出迎える、お父さんとお母さんと妹の夏海。
お母さんと夏海が、詩織と詩織のお父さんを部屋へ案内して行った後。

ガックリしている孝太に、お父さんは・・・。
父「この前の “ガバーッ”、あれ止めとけ。」
孝太「父~ちゃん!」
父「オヤジ付きの旅行で、そんな事してみ。殺されるよ。」←笑顔で孝太の肩をポンと叩き、去ります。
目をひんむき、口を少し開けて茫然とした表情の孝太。


宿の部屋から見える、美しい海に嬉しそうな詩織。
疲れてないかとお父さんに言われて、
詩織「空気が綺麗なせいか、体がすごく軽いの。」
詩織父「そうか。」
詩織「何でだろ。なんか、ああ私帰って来たって感じ。」
詩織父「ハハハ、そうか。」

孝太のお母さんが、もし良ければ私達と一緒に夕食を食べませんか、と誘いに来ます。


テラスで、皆で夕食を食べています。
孝太「八重山の方言で、海の事をとぅもーると言うので、民宿の名前もとぅもーるにしたんです。 だよね?」
母「そうなんですよ。」
夏海「ニイニイ(※お兄ちゃん)ものしり~。」
孝太「石垣の海は、マンタも有名だけど、サンゴもかなり侮れない訳よ。」←隣に座る詩織に向かって。
詩織「あのサンゴ礁の写真、ほんっとにステキだったもんねぇ。」
父「写真?」
誤魔化す孝太。

詩織の病気の事を知らない孝太は、高2の時に海に潜って以来という詩織に、それくらいのブランクなら大丈夫、ちゃんとコーチするからと、さかんに海に潜る事を勧めます。
困っている様子の詩織に、詩織のお父さんが助け船を出すように・・・

詩織父「あー、そうだ、孝太君。」
孝太「はい?」
詩織父「詩織が白い砂浜を散歩したいと言ってるんだけど、近くにあるのかな?」
孝太「あー、す、すぐ、そこにありますっっ!! あ、じゃあ、お、俺と一緒に・・・」←突然来たチャンスにコーフンする孝太。
詩織「ええっ?」
孝太「ダメ?
詩織「ううん。ありがとう。」←笑いながら。
孝太の様子に、ニヤッとするお母さん。
夏海「じゃあ、ウチも一緒に。」
孝太「ええっ?」
夏海「なーんちゃって、う・そ・さ~。」
孝太「・・・・。」


車庫兼、ダイビング用具置き場(?)でデートのマニュアル本(又は、手帳)らしきものを読んでいる孝太。
詩織と一緒に砂浜を歩く時間が迫り、緊張してきた孝太はトイレに行こうとします。

その時、部屋で父と詩織のお父さんの話し声が聞こえてきて、廊下で立ち止まります。
詩織のお父さんは、詩織が突発性再生不良性貧血という病気で、骨髄移植以外には根本的な治療が無いらしい事、長い事入院していて、詩織はこれが最後の旅行だと思っているらしい事、完全に治る事を諦めているらしい事などを孝太の父に話します。

詩織父「幼い頃に母親が死んだせいもあると思うんですが、父親の私を悲しませない為に、一生懸命明るく、いつも笑顔でいてくれる子なんです。そういう子なんです。でも、私はあの子の本当の笑顔が見たいんです。生まれてきて良かった、生きているって楽しいって、そういう感情を持たせてやりたいんです。だから、多少の危険はあったとしても、あの子が見たいと思うものは見せてやりたいんです。美しいサンゴ礁を見せてやりたい。」

茫然とした表情でずっと詩織のお父さんの話を聞いていた孝太は、手に持っていた本を落としてしまい、お父さん達に気づかれます。
民宿横の階段を駆け下りて浜辺に行く孝太。
「孝太!孝太!」お父さんが後を追いかけます。

薄暗くなり始めた海岸。立ちつくす孝太に、
父「何か、その顔は!バカか、お前は。」
孝太「信じないからな。俺は絶対信じねぇ!!」
父「大声を出すな!・・・普通にしとけ。」
父「普通にしとけよ。」←両手で孝太の肩を掴んで。

そこへ、夏海が詩織を連れてやってきます。
兄の所まで一緒に行こうとした夏海の腕を掴んで家に引き返す父。
「お待たせ。」とやってきた詩織に、孝太は動揺しながらもなんとか父に言われた通り“普通に”接しようとします。
しばらく2人は無言で浜辺を歩きます。
詩織は、やりたいならスキューバをやっていいとお父さんから言われたと話し、孝太君が案内してくれるなら安心だし、明日思い切って海に潜りたいと孝太に言います。

詩織「サンゴくんが送ってくれた写真、どれもすっごく綺麗だった。あたしね、辛い事があるといつもあの写真を見てたんだ。何度も何度も見て、それで頑張ろうと思えた。だから、せっかく石垣島まで来たんなら、きちんとあのサンゴ礁を見たいなって。特に、この間送ってくれたコーラル・ヘブンの写真。あのサンゴ礁達にもう一回会いたいなあ~。」
孝太「もう一回?」
詩織「あー、あのサンゴ達は何にも変わってないんだなー。変わらず、そこにいるんだなあって。嬉しかった。感動した。すごく励まされた。だから、案内宜しくね、サンゴくん。」
孝太「うん。」←無理に笑顔を作って。

孝太は詩織の話を聞いている間ずっと複雑な表情でした。
孝太は、「風が強いと船が出せないかもしれないし、風が強くないといいけどね。」と詩織に言います。


孝太は、永遠に船が出せない位強い風が吹いてくれ、と祈ります。
その訳は・・・
実は孝太が詩織に送っていたサンゴ礁の写真は何年も前のものでした。コーラル・ヘブンは、去年の夏にサンゴ達が次々と白化して死んでいきました。
孝太(病気の彼女に、死んだサンゴなんか見せられる訳ないさ・・・。)


孝太《翌朝、風は強かった。ダイビングボートは出せず、僕のウソの寿命が一日だけ伸びた。》

強い風が吹く中、家の外に出た孝太の所に、お母さんが駆け寄ります。
母「孝太。詩織さんの事、気をつけてあげてね。」
孝太「母ちゃん。」
詩織「無理させないように。頼んだよ。」
孝太「うん。」

船を出せないので、この日は孝太が詩織に島内の観光案内をします。
2人で車に乗って行こうとすると、タイミング悪く友達の真がやってきます。可愛い詩織を見てテンションが上がる真。そして、勝手に車に乗り込んで一緒についていきます。

島内観光中、詩織の病気の事を知らない事もあって、空気を読めない発言ばかりする真にヒヤヒヤ・イライラの孝太。
鍾乳洞を見学している時に詩織が咳込み、救急車を呼んだ方がいいかと動揺する孝太に、大げさだろと、真。
孝太「寒い?車に戻ろうか。」


メシを食いに行こうと、真のオススメの食堂へ。
3人で、ここの人気メニューの「ストロングそば」を食べます。
相変わらず、詩織ちゃんはたくさん食べないから痩せているとか、色も白いからもっと日に焼けた方がいいよ、とか空気の読めない発言をする真。


軽い貧血を起こした詩織に、孝太は心配して医者を呼ぼうかと言います。
貧血で医者はオーバーじゃないかと言う真に、ついに怒鳴ってしまう孝太。
孝太「真は黙っとけ、何も知らないくせに!」

孝太のこの言葉で、自分の病気の事を孝太が知っていると察する詩織。
詩織「知ってたんだ・・・。」
孝太「いや、俺はただ、心配で。 だから・・・。」
2人のただならぬ様子を見て、さすがに(これはマズイ。)と思ったのでしょう、用事があったのを思いだした。と言って真は急いで帰っていきます。

孝太「あの、俺・・・」
詩織「病気だって知ってたから、優しくしてくれたんだ。」
孝太「そうじゃないよ。」
詩織「風が強いから今日はダイビング中止しようって言い張ったのも、私が病気だって知ってたからなんだ。」←泣きながら。

孝太は、詩織の病気の事だけが理由ではなく、オニヒトデにやられたり、温暖化のせいなのか海水の温度が上がって白化して、写真のようなサンゴは見られない事を話します。
孝太「ごめん、俺、別にウソつくつもりじゃなくて、ただ・・・。」 
詩織は泣きながら食堂を飛び出し、孝太は後を追います。


食堂の外の駐車場で泣きながら立ちつくす詩織。
孝太「大丈夫? 車に・・・」←詩織の腕を軽く掴もうとします。
詩織、孝太の手を振り払って、
「触らないで!! 何よ、大丈夫、大丈夫って。じゃあ私が大丈夫じゃないって言ったら孝太君何してくれるの? 私の病気治してくれるの? 他の子と同じように街で遊んだり、就職活動したり、色んな夢持てるような体にしてくれるの? 大丈夫とか、頑張ってとか、そういうのうんざり!」
何も言えない孝太。

詩織「色んな事我慢して、色んな事諦めて、これ以上何をどう頑張れって言うの? そういうの、要らないの。東京では皆私の体の事知ってる。私の病気の事知ってる。だからせめて、ここでは、この島では・・・。普通の女の子でいたかった。前、ここに来た時と同じように元気な私でいたかった。腫れものを触るように扱わないで、普通の元気な女の子として付き合って欲しかった。」

途中から激しい雨が降り出してきています。
孝太「ごめん。俺、何て言うか、その・・・。とりあえずさ、車、乗ろう。 詩織ちゃん、詩織ちゃん!」


なんとか詩織を説得できたのか、車で家に帰ります。
しばらく無言のままの2人。

詩織「もう東京に帰るね。」 孝太「え?」
詩織「これ以上私のわがままで皆に迷惑かけたくないし。サンゴももう見られないんだし。」
ハンドルを握りながらチラッと詩織の方を見ますが、何も言えない孝太。

家に着くと、孝太の家族と詩織のお父さんはバーベキューの用意をしていました。
夏海「あ、帰ってきた、お帰り~。」
詩織のお父さんが、詩織に「楽しかった?」と聞くと、「うん。」と言っただけで(たぶん自分達が宿泊している部屋に)走って行ってしまいます。 
詩織のお父さんは後を追います。
その様子を見て、顔を見合す孝太の父と母。

車から降りて詩織の姿を目で追う孝太に、
夏海「ニイニイ何かしたわけ?」
孝太「・・・。」
夏海「したの?!!」
孝太「・・・するか。」←つぶやくように。 暗い表情です。


夜、電気を付けない暗い部屋で、前に孝太から送ってもらったコーラル・ヘブンの画像を携帯で見る詩織。
その頃、孝太も浜辺で携帯でコーラル・ヘブンの画像を見ていました。
おもむろに、走って海の中に入っていき、大声で叫びます。


次の日の朝。
ダイビング・とぅも~るのスタッフに「おはようございます。」と元気に挨拶し、車で出かけようとする孝太。
スタッフ「おい、今日はダイビング客が多いんだからなあ、仕事さぼるなよ。」
孝太「出港前には戻るから。」 エンジンをかけ、出かけようとする孝太。
スタッフ「じゃあ、機材は誰が積み込むわけ?」
孝太父「まあまあ、俺が代わりに頑張るから、今日の所は勘弁してやってくれ。」
孝太「悪ぃ、父ちゃん。」

孝太は、港やサンゴファームなどへ「ある物」を探しに行き、譲ってくれるように頼みます。


詩織達が宿泊している部屋。 
詩織父「本当にダイビングしなくていいのか。」
詩織「うん。 考えてみればたいてい写真の方が実際より綺麗な訳だし。だったら綺麗なのだけ見てた方が、夢が壊れなくていいかなあ、なんて。」

部屋の戸がノックされ、「すみません、大城孝太です。」 
詩織父「どうぞ。」

孝太は部屋に入ってくるなりガバッと畳に両手をついて、
孝太「お願いします。今日の午後、俺と一緒に潜って下さい!」←思いつめたような真剣な表情で。
詩織「ええっ。」
詩織「どうしても見せたいサンゴがあるんです。自分が案内します。どうか、今日1日、俺を信じて一緒に潜って下さい、お願いします!」←頭を畳につけて。
詩織「・・・。」


海。とぅもーるのスタッフや他のダイビング客と共にモーターボートに乗る、孝太・詩織・詩織のお父さん・孝太の父。

孝太「Cグループの詩織さんは、ブランクがあるという事なので、俺が一対一で指導します。」
詩織「宜しくお願いします。」

いよいよダイビング。
詩織父「詩織、楽しめよ。」
詩織「うん。」

孝太は、途中から詩織の手をつないで泳ぎます。 マンタや小さな魚達も泳いでいます。
孝太が導いた場所で、詩織は白化したサンゴを実際に自分の目で見て茫然とします。

しばらくして、孝太の方を見ると・・・
孝太は、水中ノートを手にしていて、それには
《ここが、コーラル・ヘブンです》と書かれていました。

もう一度、周りを見渡す詩織。
水中ノート《ここのサンゴは 去年ぜんめつしました でも 》
悲しげに首を振る詩織に、「でも」の文字を何度も指す孝太。ページをめくって・・・

水中ノート《1本のサンゴから広大なサンゴ礁がよみがえることだってある!》
水中ノート《俺はそう信じてます》

孝太は、「ある物」を出して・・・
水中ノート《これはサンゴの苗です》
水中ノート《ふたりでいっしょに植えましょう》
孝太は詩織にサンゴの苗を差し出し、詩織は受け取ります。 頷く2人。

孝太《まず、苗を植え付けたい場所の藻を削り取るわけ。これは、苗が付きやすくする為。》小さいブラシのようなもので藻を削ります。
孝太《苗の台座には元々海の中にあった石を使っている。その台座の裏に水中ボンドをつける。》
孝太が指示して詩織が置いたサンゴを、孝太がしっかり押して固定します。
孝太《出来た!》
植えたサンゴの苗を、2人はしばらく見つめ続けます。


ボートに戻った2人。
詩織は満足気な、晴れやかな顔をしていました。
孝太の口元にも微笑みが。


詩織達が東京に帰る日。挨拶をする詩織・詩織のお父さんと、見送りの大城家の家族。

孝太は詩織達を空港に送っていく為に、とぅもーるの敷地の前の道路に送迎のワゴン車を付けます。 
真がやってきて、又勝手に助手席に。

詩織、車に乗る前に見送りの大城家の家族に向かって
「又来ます、来年、再来年も。」
そう言って最後に運転席の孝太に微笑み、孝太も詩織の言葉に微笑みます。
詩織はお父さんに「良いでしょ?」と訊き、詩織のお父さんも笑顔で頷きます。

真「よっしゃ~!!」
孝太「何が“よっしゃ~!”か!」←真の肩を押して。
真「ホントは嬉しいくせに~」←孝太の脇をツンツンしながら。
孝太「うっせぇ~。」
2人のやり取りを笑って見ている詩織。孝太も、爽やかな笑顔を見せます。白い歯がキラリン~☆

出発。
カメラは空港へと向かうワゴン車、その次に川平湾を上空から映し出し、
次第に海中のマンタやサンゴ礁がオーバーラップし、孝太と詩織が植えたサンゴの苗が映ります。


最後に、2008年5月18日に撮られた、石垣島・川平湾のサンゴの産卵の映像が映し出されます。
テロップ【現在、世界のサンゴ礁の44%が壊滅またはその危機にあるという。移植したサンゴの苗は、早ければ2年後の初夏から産卵する。】
【ただ―  サンゴが順調に育つかどうかは、海の環境全体の回復にかかっている。】

『ホームレス中学生2』の圭君  (2009年4月12日放送)

田中圭君・怒涛のテレビ出演で、録画しておいてまだ見れていない番組がいくつもあるという、嬉しい状況に陥っております。
もうすぐ舞台「幻蝶」が始まりますね。全国7ヶ所、一ヶ月半の長丁場ですが体調を崩す事なく頑張って欲しいです。

*  *  *  *
今回は、田村裕のお兄ちゃん視点の「ホームレス中学生2」をレポしようと思います。

実質慎一役の圭君が主演で、出番が多いのでかなり端折らせてもらいます。
今回も前作同様、 吉本興業のお笑い芸人さん達がたくさんチラリで出演してドラマを盛り上げました。
笑えるシーンの描写をするのは難しいですし、ものすごく長くなってしまうので、そこら辺は省きます。
前作と同じ映像がたくさん出てきますが、それも省略し、(★1)と表記します。

登場人物は、前作のメンバーに加えて
慎一の恋人・奥寺奈央・・・谷村美月
慎一の相方・清水・・・山崎樹範
奈央の母親・・・山口美也子
少年時代の慎一・・・桑代貴明 ※桑代君は、ドラマ『君のせい』でも、圭君が演じた真田隆也の少年時代を演じています。

★撮影エピソード★
このドラマで、圭君と圭君のお母さん&愛犬ちょこちゃんが初共演しています。
舞台は大阪ですが、撮影の多くは関東で行われており、
ドラマ中に出てきたショッピングモールは圭君の地元だそうです。(※圭君がブログで言っていた。)
圭君のお母さんとちょこちゃんが撮影見学に行った時に、助監督さんの計らいでエキストラ出演する事になり、親子初共演が実現しました。

私は最初、どこに圭君のお母さん&ちょこちゃんが出ているのかわからなかったのですが(←圭君がショッピングモールでの撮影と言っていたのを忘れていた)、お友達からこのシーンではないかと教えてもらいました。

その場面とは・・・ショッピングモールで慎一と奈央がベンチに座っている時に、後ろに見えているお店から2人の女性がお話しながら出てきます。
黒いコートを来た女性がワンちゃんを抱っこしていますが、圭君のお母さんとちょこちゃんではないかと。 
見直してみて(あー、そうかも。)と思ったのですが、どうでしょう。

◆   ◆   ◆   ◆
古本屋さん。男の手が伸びて棚から「ホームレス中学生」の本を取ります。
300円で買って、アパートの自分の部屋に入り、本をコタツの上に置いてテレビを見始めた時。

3人の男女がアパートの階段を登ってきて男の部屋のドアを叩きます。
「ごめん下さい!!」
それは息子の裕の声でした。茫然と部屋の中で佇むお父さん。

◇  ◇
1993年、夏。
慎一が通う、関西教育大学。
大学の講義室で、他の学生達に「教育にも笑いは必要や!」と力説する慎一の姿がありました。

家へ帰る途中の電車の中で、付き合っている奈央に夏休みはどこに行きたいか訊く慎一。
慎一「どこでもええで。」
奈央「ホンマに?」
慎一「うん。俺らの初旅行やしな。」
奈央「ほんなら・・・あ、イスタンブールに行ってみたい。」
慎一「おお、イスタンかあ。ええとこやなあ。・・・って、どこやねん、それ。」
奈央「うちのお母さんが好きなんよ。 ♪飛んでイスタンブール、光る砂漠でロール。知らん?“飛んでイスタンブール”。」

昔流行った有名な歌謡曲ですが、知らない慎一。
奈央の家の前まで行くと、丁度奈央のお母さんが家の外に出ていました。
奈央のお母さん「いつもありがとうねぇ、送ってくれてねえ。」
慎一「いえ。」
これから出かけるというお母さん、慎一に又ゆっくり遊びに来てくれと言います。
奈央のお母さんは、好青年の慎一にとても好感を持っているようです。


そして、帰宅した慎一を待ち受けていたのは・・・(★1)

慎一【いつもと変わらないはずの夏休みの前の日、父の発した解散宣言で、僕ら田村3兄弟は突然住む家を無くした。
兄と姉の足手まといにならないようにと、まきふん公園で一人、過酷なホームレス生活を送った弟の体験談は2007年“ホームレス中学生”という一冊の本になった。
この自叙伝は飛ぶように売れて初版の2万部は瞬く間に完売。 関連グッズやまがい物まで世に出回り、さよならの代わりに解散という言葉が流行り、社会現象などと呼ばれ、一大ブームを巻き起こした。
あの一家解散が、こんな形で多くの人に知られ、共感を得る事になるとは全く想像していなかったが、弟は一躍時の人となり、田村家のあの出来事はまさかの感動物語となった。
しかし・・・まだ誰も知らない。ホームレス中学生では描かれなかった、弟さえも知らない、もう一つの真実の物語がある事を。】


慎一と幸恵は、とりあえず近所のタコ公園のタコ形滑り台の中で生活を始め、次の日から慎一は街で父親の行方を知ってる人がいないか、心当たりを片っ端から当たりますが収穫なし。
歩いているうちに、グランド花月の前に来て、少年の頃の思い出が蘇ります。

少年時代の慎一とスーツ姿のお父さんが、吉本新喜劇を見る為にここへ入っていきます。

慎一【幼い時にたった一度だけ、お父さんに連れて来られた事があった。普段無口で笑わないお父さんが、こんなに笑うのを初めて見た。】
大笑いで新喜劇を見る、お父さんと幼い頃の慎一。

慎一【弟は生まれてすぐにアトピー性皮膚炎を発症した。お母さんはその事を自分のせいだと感じていて、弟には極めて甘かった。
母に誉められたい一心で、母を心配させたくない一心で、僕は一生懸命お兄ちゃんらしくするように努めていた。
母は、弟が望めば何よりも優先して弟の気が済むまで相手をした。
昔から、我慢するのがお兄ちゃんの役割だと思っていた。】
兄として、家族の事で頭がいっぱいだった僕は、連絡が取れずに心配している、大事な人の存在にすら気づかずにいた。】


慎一がバイトする、コンビニの前。
奈央「(お父さんが)おらんくなったって、何で?」
慎一「実は俺にもまだようわからんねん。」
奈央「ほな、今はどうしてるん、どこにおる?」
慎一、コンビニ横のベンチに座って「公園や。」
奈央「公園? さっちゃんもひろくんも3人でおるん?」
慎一「いや、裕は友達の家に避難してる。幸恵は・・・一緒や。」
奈央「・・・何で?大丈夫なん?」
慎一「大丈夫や。なんとかする。」
奈央「なんとかって・・・。」
慎一「そやから、旅行の件はもうちょっと待ってな。」
奈央「旅行って・・・。」
慎一「飛んでイスタンブールがどこか、まだわかってへんしな。」
奈央「旅行なんかどうでもいいよ。そんなん気にせんでええから。」
慎一「せやな。今旅行中みたいなもんやしな。」←さっきから、せいいっぱいひょうきんに話す慎一。
奈央「何かあったら、すぐ家に連絡してきて。約束やで。」
慎一「わかった。ありがとうな。」
初めて笑顔を見せて頷く奈央。
慎一「ほな、(バイトに)戻るわ。」


慎一【だけど、たいした展望もなく現実はどんどん厳しくなっていった。公園での生活が、妹を既に限界へと追いやっているのは明らかだ。妹に無理をさせている自分が情けなくて苦しかった。】

伯父さんの家(お父さんのお兄さん夫婦)に幸恵を預かってもらう慎一。
一人公園生活をしていた裕も限界に達し、西平家にお世話になる事に。
慎一は仕事を探しますが、住所不定の為に仕事が見つかりません。
まずお金を貯めて3人で住む所を見つけなければと、自分の預金通帳を見る慎一。 残高は30233円。

慎一はバイトを一生懸命頑張り、節約して10万円以上貯めました。
「よっしゃ!」と不動産屋へ行ったものの、アパートやマンションの入居の初期費用に全然足りない事がわかりガックリ。

その帰り、奈央とお母さんの乗った車が通りかかりました。
奈央の家で夕食をごちそうになる慎一。 奈央の手作り肉じゃがもあります。

夕食後、奈央のお母さんからこれからどうするつもりなのか聞かれ、
自分が稼いで兄弟3人で暮らせるようにしなければならないが、頑張って家が借りられたとしても、妹と弟を食べさせていかねばならないし、正直どうしていいかわからないと答える慎一。

更に、奈央のお母さんから慎一達のお父さんはどうしているのか聞かれ、
慎一「父は、まだどこにおるかわかっていません。2年前に直腸ガンの手術をして無事に成功はしたんですけど、お医者さんからは3年間再発せぇへんかったら大丈夫と言われてまして、まだあと1年ちょっと残ってるんです。」
奈央「そうなんや・・・。」
慎一「母が倒れてから必死で看病して、せやけど亡くなってしもうて、あげくに自分も同じ病気に罹って、電池切れてしもうたと思うんです。・・・元気でいてくれたらいいんですけど・・・。」


慎一はコンビニでのバイト中、レジでお客さんの買ったレトルトカレーを袋に入れる時に、ふとお母さんの事を思い出します。

慎一【田村家の母の味と言えばカレーライスだ。玄関を開けた瞬間に、匂いがカレーライスだとわかると嬉しくて台所に駆け寄った。特別な日には、柿沼鮮魚店の特大海老フライが入ったカレーライスになる。お母さんのカレーを食べると、不思議な程リラックスした。その威力は絶大で、無事に志望校にも合格する事が出来た。】
慎一が高校に合格した記念に、皆で家族写真を撮る田村家。


夜。タコ公園内の公衆電話から、幸恵がお世話になっている伯父さんの家に電話をかけて幸恵の様子を訊く慎一。
幸恵はこの家でとても良くしてもらっています。
しかし、伯父さんから、経済的な事が理由でこの先ずっと幸恵の面倒をみるのは無理だと言われます。
考え抜いた末、幸恵と裕を養子にいかせる決心をした慎一。幸恵にそう告げます。

慎一はタコ公園内の公衆電話から奈央に電話します。様子のおかしい慎一に、
奈央「慎ちゃん?何かあった?」
慎一、涙声で「ちょっとな。幸恵と裕をな、養子にいかせんねん。」
奈央「え?何で?」
慎一「・・・力不足や。俺じゃあかんねん。せやけど、それやったら例え名字が変わっても妹は俺の妹やし、弟は俺の弟である事に変わりないねんから、2人が屋根と壁がある普通の生活が出来るのが一番やろ。」←涙声で。
奈央「・・・・・。」
慎一「一番やなあ?それが一番やなあ?」
奈央「・・・うん。そうやね。」
慎一「すまんな、余計な事。 ・・・ほな、又連絡するわ。」
奈央「・・・・・。」


慎一【養子に行く家も決まり、最後に3人で過ごさせてもらった日の朝の事だった。】
西平のおばちゃん達がアパートを借りてくれて、きょうだい3人はアパートで一緒に暮らせる事になりました!(★1)
慎一【こうして、西平さんやご近所の皆さんのおかげで、僕らはようやく3人で一緒に、屋根と壁がある普通の生活が出来るようになった。】

引越しした日の夜、布団の中で、養子にいくという事は田村じゃなくなるから、それが嫌だったと言う裕達に(★1)
慎一【田村という名字にこだわってくれていた弟と妹の気持ちが嬉しかった。たかが名字だけど、それがバラバラになった家族を繋ぐ絆になっていたんだ。  こいつらの為にも、兄として、田村家の家長として、これからは頑張っていかなあかん。】


西平のおばちゃんからは出世払いでいいと言われていますが、慎一は毎月毎月律義に借りたお金を返しています。

おばちゃんにお金を返しに行った帰り。
男に道を聞かれ、教えていると、後ろからきたもう一人の男にいきなりマスク(←食いだおれ太郎に良く似ている)を被せられ、車で拉致されてしまいます。
連れて来られたのは、怪しげな物がたくさん置いてある金貸し屋のオフィス(?)
(※ボスは中川家の礼二で、部下は笑い飯の西田幸治)

ボスから、お前のおやじさんにお金を貸しているが、急に居なくなって困っていると言われます。
家を借りてくれている人に連絡してもらおうかと脅されて、西平さんに電話します。
慎一は、迷惑をかけてしまう、電話に出ませんように・・・と祈りますが、おばちゃんが電話に出てしまいます。

慎一は西平家に連れていかれますが、“なにわのエンペラー”だった西平のおばちゃんが、脅しに屈せず強気で、(力づくで?)金貸し屋の2人を追い出します。
(※慎一が拉致される所から、西平のおばちゃんが金貸し屋の2人を追い返す所までコミカルに描かれています。)

慎一【これ以上の迷惑はかけられへん、かけてはいけない。】


関西教育大学の学祭で、慎一は奈央に大学を辞めた事を話します。
奈央「やめたって・・・何で?」
慎一「やっぱりお金が必要やからな。一日も早く恩を返していくには稼ぎがないとあかんねん。」
奈央「そうやけど・・・、教師になるの夢やったやん、野球部の顧問になるって。」
慎一「・・・。 夢言うてる場合ちゃう。俺が何とかせな。長男やからな。」


今日はごちそうしてやるからと言われて兄弟3人で行った西平さんのお店。たくさんのタイガースファンらしき客がいます。
おばちゃんの姿がありません。
慎一「おばちゃんは?」
おじちゃん「なんかなあ、朝から具合が悪うて寝とるわ。食い過ぎちゃうか?」明るく答えるおじちゃん。
慎一はおばちゃんの事が気になります。

慎一【それから数日して、突然の訃報が入った。】 

西平のおばちゃんの葬儀。(★1)
慎一【一生かけても返しきれないほどの恩を与えてくれた西平のおばちゃん。何一つ恩返しが出来ないまま旅立ってしまった。僕達にとって、第二のお母さんだったおばちゃんに今から出来る事は、3人がちゃんと生活していく事だけだった。それやのに弟は・・・】(★1)

裕に出て行けと言い、裕がアパートを飛びだした後。 幸恵は裕を追いかけていきます。

慎一【弟への怒りはそのまま自分への怒りでもあった。兄として、弟の変化に気づいていなかった事が情けなくて。何よりも、お母さんに申し訳がなくて仕方がなかった。」
うなだれた後、お母さんの写真を見つめる慎一。

【回想】
病室。
近くのゲーセンで友達と遊んでいたと言う慎一。この日は1人で来ました。
学ランの上着を脱ぎ、お母さんのベッドの傍らにイスを持ってきて座ります。
慎一「お母さん、体調はどうなん?」
母「今日はだいぶ楽なんやけどね。」お腹をさすりながら。
慎一「家の方は大丈夫やで。俺に任せといて。」
母「ほんま、頼もしいお兄ちゃんやなあ。」
ニコニコしている慎一。(※この、病室の場面の慎一が、ウォーターボーイズの安田君の優しい笑顔を思い出させます。)
母「退院したら、カレー作ってあげるね。」
慎一「そうや!はよ元気になって作って。」
母「うん。  慎ちゃん、ありがとう。」

慎一【それが、お母さんと交わした最後の言葉やった。】


幸恵から、裕がゴミ箱に捨てた三者面談の紙を見せられます。(★1)

三者面談当日。
仕事場で三者面談の事がずっと気になっていた慎一は、社長に少し抜けさせてくれるよう頼みます。
スーツに着替え、大阪の街をひたすら走る慎一。

教室のドアを開けると、幸恵も来ていました。(以後、★1)

★  ★  ★  ★  ★
1995年。
慎一【こうして、弟は高校生になり、妹は幼稚園教員採用試験を目前に控えた短大生になった。】

ある日、奈央が田村家にやってきます。奈央は時々田村家にご飯を作りにきてくれているようです。
奈央が台所で料理を作り、手伝いながら兄や奈央を冷やかす幸恵と裕。
裕をどつきながら、まんざらでもない様子の慎一。
田村3きょうだいの、トリオ漫才のような楽しいやり取りも健在です。


幸恵の幼稚園教員試験の日の前日。
いつものようにお笑い番組を見ながら笑っている慎一。
幸恵が、来月から生活保護が減額されるという通知を見て心配しますが、慎一はお金の事は心配するなと言います。

同じ頃。 高校から帰宅途中の裕が、葬式帰りの人達に会い、その会話の内容から(※子ども3人残して・・・など。)なんとなく気になって見に行くと、田村家の葬儀!  慌てて家に帰り、お父さんが死んだ!と兄・姉に叫びます。

裕の話を聞いて一瞬驚いた慎一と幸恵ですが、お父さんは「田村道則」、亡くなった方は「田村昭則」で一字違いだし、だいたい誰が葬式を執り行っているのか、親族が皆ここに居るやないか、と慎一が一蹴します。
裕は偽名を使ってるかもしれないと主張します。
裕「何があったって可笑しいないやろ、今こんなんなってんのも普通ちゃうやん・・・。」
裕の言葉が、慎一と幸恵の胸に突き刺さります。


生活保護が減額されてもっと稼がなければならなくなった慎一は、自分が働いている鉄工所の社長に口利きをしてもらい、夜の工事現場の通行誘導のバイトを始めます。

夜、田村家に電話をした時に、慎一は今日から夜のバイトに行っていると幸恵から聞かされ、慎一から何も聞いていなかった奈央は驚きます。


奈央とデートで待ち合わせ。
慎一「昨日電話くれたんやってな。帰ったんが遅かったからなあ。ごめんな、かけ直さんで。」
奈央「お金、大変なん? 別のバイト始めたんやろ?」
慎一「あ~、そうやねん。ごめんな。」

奈央、立ち止まって
奈央「家が無くなった時も大学辞める時も、何も相談してくれへんやったやろ?」
慎一「ごめん。でもそれはな、」
奈央「わかってんねん。私に心配かけたくないからやって。でも、ほな私は何なん?私はそんなに頼りになれへんの?」
慎一「そんな訳ないやろ!」
奈央「ほな何でなん? 何で何も言うてくれへんの?」
慎一「そやから・・・」

奈央「何も言えへんかったら心配せえへんとでも思ってるんの? 心配に決まってるやろ!ずっとずっと心配してるよ。今どんな状況なんやろ、無理させてへんかな、何に困ってんのやろっていつもいつも心配してるよ。好きな人が困ってんのに何も知らんで、何も助けにならんで、そんなん、一緒に居る意味ないやん。」
慎一「勝手に決め付けんなよ!今でも充分助けになってるって!」
奈央「私はもっと力になりたいねん。そんな、何でも一人で抱え込まんといてよ!」
そのまま走り去る奈央。 慎一は茫然とその場に佇みます。

その夜、慎一はぼんやりしながら通行誘導のバイトをしてしまい、ぶつかり合ってしまった通行人達に怒られてしまいます。

同じ頃、奈央もぼんやりとした状態で台所で皿を洗おうとしています。
お母さん「慎一君とこお金大丈夫なん?」 奈央「え?」 
お母さん「聞いてへんの? 生活保護大幅に減るって話やで。」 奈央「え?」
お母さん「お金の事でなあ、負担かけんようにあんたがちゃあんと気を遣わんと。慎一君に無理させたらアカンからね。」


とあるショッピングモールで奈央と待ち合わせ。
慎一は奈央にプレゼントする為に、蝶をかたどった指輪を持ってきていました。

慎一は奈央に何も言わなかった事を謝り、奈央が居てくれたら心強いし頑張ろうと思える、居てくれるだけでいいと訴え、これからも仲良くやっていこうと言い、奈央の右手を取って薬指にはめます。
しかし、ずっと無言で表情が硬い奈央。

力無くベンチに座り、
奈央「生活保護、かなり減るんやろ?」
慎一も隣に座り「それやったらホンマに大丈夫や。気にする事ないねん。幸恵にもな、大丈夫やって言うた。減ったからって家がどうなるとかそんなん全然関係ないわ。ホンマや。」

奈央「嬉しない。慎ちゃんの気持ちは嬉しいけど、でも慎ちゃん大変やのに、悪いなって、負担掛けてしもてるなって・・・」←途中から泣きながら。
奈央「言うたのに。私、力になりたいって言うたのに・・・。」
慎一「・・・・・。」

その夜。
慎一の様子がおかしいのに気づく幸恵。
慎一は、電話で楽しそうに友達と遊びに行く約束をしている裕に、つい「うるさい!!」と当たってしまいます。


慎一の働く鉄工所に奈央がやってきます。
(おそらく鉄工所の前の)川の土手。 
今日は別れを言いに来たと言う奈央。納得出来なくて理由を聞く慎一に、好きな人が出来たと言います。
もちろん、それは嘘だとわかる慎一ですが、奈央の顔に固い決意を見てとり・・・。

慎一【奈央が僕を思う優しさが胸に突き刺さった。僕に無理はさせまいとする奈央の気持ちが痛いほど伝わってきて何も言えず、別れを受け入れていた。俺は何をしてるんや。俺の人生って何なんや。】


その日の夜、先日受けた幼稚園教諭採用試験の合格通知書を嬉しそうに裕に見せる幸恵。
喜び合う2人。
そこへ、暗い表情の慎一が帰ってきます。
幸恵が見せた合格通知書を一瞬観ただけで、力なく「そうか・・・。」と言うだけの慎一。
それでも幸恵は、これからは自分も働いてお金を入れるから。と努めて明るく言いますが、
慎一は「金の事は心配すんな言うたやろ! 金、金、うるさいんじゃ!」と吐き捨てるように言います。

裕「そんな言い方ないやろ!お姉ちゃんかて気ぃ遣うて言うてるんやから。」
慎一「気ぃ遣う?誰にや?誰に気ぃ遣うてんのや、言うてみ、誰にや!」
慎一は裕の胸倉を掴み、突き飛ばします。
裕「お兄ちゃんにや。何イラついてんねん。やつあたりすなー!」
裕も慎一に掴みかかり、揉み合いになります。
慎一「ここにおるんやったらなあ、俺の言う事聞けー!」
「やめて!」と2人を止めようとした幸恵は慎一に突き飛ばされ、お母さんの写真立てが乗った机に倒れ込みます。
この時に、幸恵がもらってきた合格通知が破れてしまいました。

裕「お姉ちゃんに何しとんじゃ、こらぁ!」
掴みかかる裕を引き倒し・・・
慎一「黙っとれー!! 偉そうにしたってええやろ、毎日毎日お前らの為に働いてるんやないか!!俺がお前らの為に、どんだけ犠牲になっとる思ってんのや!!」絶叫する慎一。
倒れたまま兄を睨みつける裕と、ショックを受けた表情で兄を見上げ、泣きだす幸恵。

夜の街をあてもなく歩く慎一。
慎一【恨みがましくこんな事を言うつもりはなかったのに、気がついたら言ってはいけない事を口にしていた。 だけど、自由にしている弟や妹を羨ましく、妬ましく思う自分が確かにいた。今度生まれ変わったら自由にさせてもらいたいと思う自分がいた。次に生まれ変わってもお前らが自由でいられるようにお兄ちゃんでいてやる。そう言えない自分がいて僕はもがき苦しんだ。】


次の日の朝。
慎一は、台所で皿を洗っている幸恵に一枚の紙を渡して仕事に行きます。
それは、セロテープで綺麗に貼り合わせた、幸恵の合格通知書でした。

登校前、裕は幸恵に高校をやめて働くと言います。
幸恵「高校やめたら、それこそ何の為にお兄ちゃんが頑張ってたかわからんやん。」
裕「はよ、俺も自立した方がいいやろ。」家を出て行く裕。
幸恵「裕、 裕!」


幸恵は奈央に会う為に大学に行きます。
奈央に、お兄ちゃんに謝ってほしいと言う幸恵。
幸恵「別れたんは私らのせいですよね?」
奈央「そんなんちゃうよ。」
幸恵「いいえ、そうです。うちはホンマに何でもお兄ちゃん頼りなんです。お兄ちゃんがおらんかったら生きてこられへんかった。お兄ちゃんに負担かけてしまってるのはわかってても、いつも頼ってしもて・・・。」
奈央「慎ちゃんと別れたんはな、お互いの為やねん。このままやったら2人ともアカンようになる。そう思って離れたんよ。ホンマやからね。」


幸恵がお母さんの写真を手にとって見つめていると裕が帰ってきます。
仕事をいくつか探してきた、来月から働くから兄ちゃんにはもう何も言わせないという裕に、
幸恵はそこの袋を開けてみろと言います。
中身は、裕の新しいバスケットシューズでした。(※今持っているのは中学の時から使っていて、ボロボロになっていた。)
驚く裕。
幸恵「お兄ちゃんが前に買ってきたんよ。自分はなあんも贅沢せんと、私や裕に不憫な思いをさせんようにって頑張ってくれてるんよ。私も裕も、今出来る事をせいいっぱいせなあかんやん。どうするか、後は自分で考え。」


夜。街を力なく歩く慎一。
慎一【弟や妹に気持ちをぶつけてしまったのは自分には何も無かったからだ。あの解散で無くしたのは家だけじゃない。目標や夢や友達。全部を無くしていた。僕には奈央だけやった。それさえも失ってしまった今の僕は・・・ゼロや。僕に残されているものは、  何もない。】

家に帰ると、幸恵がお母さん特製のカレーを作って笑顔で待っていてくれました。
裕も笑顔を見せます。

一生食べられないと思っていたお母さんの味に、裕は喜んであっという間に自分の分を食べてしまい、
少しやるといった姉のカレーをたくさん持っていこうとして、いつもの平和な小競合い。
そんな2人に、
慎一「やめい。」
幸恵「怒られたやん。」
裕「姉ちゃんが叩くからや。」
慎一「ええかげんにせえよ。いつもいつもしゃあないなあ、お前らは。ホンマうっとうしいねん。なんやねんな。」
慎一は俯き、幸恵と裕は黙りこんで兄を見つめます。
慎一「・・・すまんかったな。」←涙声で。

幸恵「私は私。裕は裕。お兄ちゃんはお兄ちゃん。それぞれで頑張ろうや。」
裕「そうや。俺も新しいバッシュ履いて部活頑張るわ。」
幸恵「せやから、お兄ちゃんも遠慮せんと好きな事やってよ。私と裕は大丈夫やから。心配いらんよ。」
慎一「アホ。」

その後の慎一のカレーのお代りを巡っての幸恵と裕の小競合いを笑顔で見つつ、慎一はカレーを食べます。
慎一【その夜から僕は兄としてではなく、一人の男として自分自身が打ち込める何かを探しはじめた。】


鉄工所で作業中の慎一。
いつもしょうもないギャグなどを言っている社長が、先に帰る社員に向かってくだらないギャグを言うのを聞いて、慎一はパッと閃きます。
子どもの頃に父と行ったグランド花月の前に立ち、ある決心をする慎一。

夕食中の田村家。
慎一、持っていた茶碗と箸を置いて「俺もこれからはホンマにやりたい事をさせてもらう事にした。」
幸恵「そうよ、応援するでー。」 裕「俺も応援するよ。」
慎一「ありがとう。」
慎一、立ちあがって「俺なあ、芸人になるわ!」
幸恵・裕「ふ~~ん。」
幸恵・裕「えええっ??!!」←びっくりしすぎて後ろに倒れそうになる2人。

絶対無理、何を考えてんの?と2人から言われ、好きな事したらいいと言っただろうという慎一。
「悪夢や。」などと言う2人をしり目に、俄然やる気になっている慎一。


吉本総合芸能学院 NSC大阪の入学式。
カジュアルな服装ばかりの他の入学生の中で、1人スーツを着て、選挙の演説みたいな真面目な自己紹介をして、講師からハリセンを受ける慎一。
講師「お笑いを目指してるんやったら自己紹介で笑いの一つでも取ってみんかい。」
慎一「はい、すみません・・・。」

そんな慎一を、少し離れた席に座っていた清水が気に入ったようで、慎一の隣の席に移動してきます。
清水「おう。帰り時間あるか?」 慎一「え?」
清水「ちょっと話そうや。」 慎一「おう。」

公園の横を歩きながら話す慎一と清水。
「漫才禁止 この公園で漫才の練習は禁止です」の立て札がある横で、何組ものコンビが漫才の練習をしています。
(※このドラマはあちこちに小ネタがちりばめられていて笑えるのですが、この「漫才禁止」の看板もウケました。
さすが大阪的ギャグ。 ・・・・・。 え?もしかして大阪では「この付近での漫才禁止」の看板って普通に立ってるんですか? そうなの?)

慎一から今までの事を聞かされ、清水は良く今まで生きてたなと驚きます。
清水から何で芸人を目指そうと思ったのか聞かれ、慎一は、無口で普段クスリとも笑わない父が新喜劇を見て爆笑していて、幼いながらに笑ってすごいと思ったと話します。
清水「それが芸人目指すきっかけかあ。」
慎一「まあ、せやな。」
清水から俺とコンビを組んでみないかと言われ、驚きながらも喜ぶ慎一。

慎一「俺なんかでええんか。」
清水「当たり前やんけ。田村のその生真面目さが、たぶん逆に受けんねん。」
嬉しそうな顔をした後、困ったような表情になる慎一。
清水「なんや?」
慎一「コンビ組むのに、条件があるねん。」


清水とコンビを組んだ慎一は、毎日NSCで漫才の練習に励み、家ではネタ帳にネタを書いて頑張ります。
幸恵と裕も家でトリオ漫才の練習に付き合います。 
職場の社長や社員も、慎一を応援してくれているようです。

新人見せ会予選の日が迫り、夜遅くまで漫才の練習に余念がない慎一。
そんな兄を、目を覚ました裕がじっと見つめます。

慎一と清水は予選会を突破。(コンビ名はマジェスティ)
喜び合う2人。次は本選です。

田村家。洗濯物を畳んでいる幸恵に、言おうとしてなかなか言えなかった事を裕が告白します。
裕「あんな、俺も芸人目指してNSCに通いたいねん。学費はバイトで何とかするから、入学金だけ貸して欲しいねん。芸人になって自分の名前を世の中に残して、俺を産んでくれたお母さんが偉大な人や言われるようになりたいねん。せやから、お金貸して下さい、お願いします。」←頭を畳につけて。

幸恵「・・・。そんな事悩んどったん。 ええよ。やってみたらええやん。」←笑顔で。
裕「ホンマに?ホンマに?」
幸恵「頑張り。」

その日の夜。 
慎一「裕が?」
幸恵「お母さんの為やって言うとったけど、絶対お兄ちゃんに影響されたんやと思うで。」
慎一「そうかー。裕がそう言うてきたか。」
幸恵「入学金は私が用意出来るから大丈夫やからね。お兄ちゃんも裕も好きな事したらええよ。な。」
裕の寝顔をにやにやとしながら見つめていた慎一ですが、すぐに、何かを決意したような表情になります。

NSCで慎一は清水に謝ります。
慎一「すまん・・・。ホンマごめん。」
清水「謝らんでいいよ。最初からそういう約束やったやろ。」
その約束とは・・・。


NSC大阪 新人顔見せ会本選の日。
幸恵と裕は兄達の漫才を観に行きます。
前説のアフロというコンビ(※麒麟の2人が演じています)の話を聞きながら・・・
幸恵「裕、お兄ちゃんの事よう見とくんよ。 これが芸人としての最後の舞台や。」
裕「えっ?」

《幸恵の回想。》
幸恵「やめるって、何で?」
慎一「うちの家庭環境で2人が芸人目指してどうすんねん。金はお前が一人で負担せなあかんようになるやろ。」
幸恵「ほんなら私ももっと頑張るから、」
慎一「たくさんの人のご厚意で今俺らは暮らせてるんやないか。田村家の人間が2人も芸人という不安定な職業に就く事は許されん。それはお世話になった人達に対して筋が通らん。誰かが確実に稼いでお世話になった人達に恩を一つ一つ返していかなあかんやろ。」
幸恵「でも・・・。」
慎一「ええねん。俺の夢はこれでおしまいや。最初からそのつもりやった。」←見ていたネタ帳を閉じて。
幸恵「・・・・・。」
慎一「これが俺の役割や。」


慎一と清水の、「マジェスティ」の登場。2人ともスーツを着ています。
最初からテンポ良く、お客さん達を笑わせる2人。
幸恵と裕は、兄の最後の漫才をしっかりと見届けます。裕の目には涙が。
(※芸人交換日記と重なって、このシーンを見直しながら泣けてきました。)


慎一が通っていた大学での久しぶりの集まりに、仕事をしていた為に遅れて顔を出す慎一。 奈央も来ています。
他の友人から、皆社会人になっている中、奈央だけがまだ学生だと聞かされます。
奈央は法学部に編入し、社会福祉士を目指すそうです。

その帰り。公園の並木の下を奈央と並んで歩く慎一。
慎一「夢出来たんか。」
奈央「大変な人達を助ける仕事に就きたいって思って。慎ちゃんらが大変なん、ずっと見てたからなー。」
慎一「そうか。 最近よう思うねん。突然家無くなって、あんな状況で何で頑張れたんやろって。たぶんなあ、幸恵と裕を守るっていう責任感が自分を支えてたんやな。それと、奈央もよう助けてくれたし。せやから大丈夫や。その社会福祉士とかなったらすごなるで。」
奈央「すごなるって。」
慎一「俺も長男としての役目を果たすまで頑張るわ。」
奈央「私も負けへんよ。」

慎一「ほな、俺、こっちやから。」
奈央「うん、そやね。」
慎一「あ、飛んでイスタンブールの場所、やっとわかったで。トルコにあるんやな。知らんかったわ。」
奈央「そうや。やっとわかった? 遅いわ。」
慎一「いつも遅いねんな、俺。あん時も早う奈央の気持ちわかってあげたらよかったわ。ごめんな。」
奈央「・・・・・。」
慎一「ほなな。」
奈央「うん、ほなね。」

向き合ったまま、すこしずつ後ろに下がっていく2人。
慎一「何かあったら、早う誰かに相談した方がいいからな。」
奈央「うん、相談する。」
慎一「頑張るのはええけど、無理はアカンぞ。」
奈央「うん。無理せぇへん。」
慎一「夢は諦めたらアカンからな。」
奈央「うん。諦めへん。」
慎一「お母さんの事、大事にしてな。」
奈央「うん。大事にするわ。 フフ、いつまでたっても別れられへんな。これやったら大阪ラブストーリーや。」
慎一「ははは、ホンマやな。」
奈央「ほな、“せーの。”でいこや。」
慎一「わかった。せーの。でな。」

せーの!で背を向け、互いに歩きだす2人。奈央は、以前慎一がプレゼントした指輪をネックレスにして胸に下げていました。
劇中に何度か流れた、カーペンターズの「イエスタディ・ワンス・モア」がバックに流れます。

慎一【僕は、ずっと弱い自分を引きずっていた。彼女を失った喪失感、弟や妹が成長していく姿に喜びながら、一人取り残されたような虚脱感に見舞われていた。犠牲になったとは思わないけれど、誰かが我慢するならばそれは自分だと思っていた。そうして、色んな事を飲み込んで生きてきた。
解散の日から、本音を言えば逃げたい事もあったし泣き事を言いたい事もあった。だけど、兄であり家長であるという立場がそれを許さなかった。
ただただ、妹と弟という立場を羨ましく思う事があった。もし、お母さんが生きていたら。もし家族が解散しなければ。どうしてもそう考えてしまう自分がいた。
だけど、今は心から言える。妹がいてくれて良かった。弟がいてくれて良かった。2人の兄でいれて良かった。】


春。幸恵と裕はアパートを出て、新しい生活を始めようとしています。
慎一「ほな、頑張れよ。」
裕「うん。」
幸恵「2人一緒に出てって、お兄ちゃん寂しいやろ。」
慎一「アホ。寂しい事あるか。はよ行け。」
裕「なんや、あっけないわ。」
慎一「お前はカギ置いてけ。」
裕「何でなん。」
慎一「お前は甘えん坊やから、カギ持っとったらいつでも帰ってこれる思うやろ。芸人の世界はそんな甘うないねん。はよせい。」
裕はアパートのカギを慎一に渡します。
慎一「ほな、元気でな。」
幸恵「うん、行くね。」 裕「ほな。」
慎一「おう。」

慎一は、2人が出て行った玄関のドアを見つめ、そのまま立ちつくしています。しばらく俯いていましたが、顔を上げると家の外に飛び出し、走って2人を追いかけます。

慎一「おい!」 
2人が振り向くと、少し離れた所に慎一が立っていました。
慎一「次な、次生まれ変わっても、お前らが自由でいれるようにお兄ちゃんでおったるわ!」叫ぶ慎一。
幸恵・裕「・・・・・。」
慎一「俺はいつでもここにおるから。  ほな・・・解散!!」
笑いだす2人。「ええ~?」
慎一「はよ行け!」
手を振り合う3人。
去っていく2人の後姿を慎一はずっと見つめ続けます。

慎一【解散したあの日から僕らは大変な思いもしてきたけど、最初の数週間を除いて常に3人一緒に居れた事が何よりも僕の誇りだった。そして現在。僕がなりたかった教師の夢は、幼稚園教員という形で妹が、その次になりたかった芸人の夢は弟が叶えてくれた。僕の夢を叶えてくれた2人に、心から感謝したい。
そして、あの解散から14年、ずっと僕が夢見ていた事も、ついに現実のものとなった。】

◇  ◇
慎一達の父が住むアパート。
ドアを叩き、お父さんと呼び掛ける慎一達の声に、窓から逃げようとしますが、2階なので出来ませんでした。
「お父さん?もう逃げんでええねんで。お父さん、開けてぇや。」

父は覚悟を決めてドアにゆっくり近づき、深呼吸をしてからドアを開けます。
こちら側を見つめる父の顔のアップ。泣き笑いの表情になって・・・

父「テレビ、うるさいな。」
一旦室内に戻って、付けっぱなしのテレビを消し、又玄関に行きます。
お父さんの部屋の電話の横には、お母さんの位牌と、慎一が高校に合格した時に撮った家族5人の写真が置いてありました。

慎一【お父さんとの奇跡の再会だ。田村家が14年ぶりに集合し、僕は14年ぶりに田村家の家長から、子どもに戻った。】

『ホームレス中学生』の圭君   (2008年7月12日放送)

まず、初めに。
圭君・さくらさん、お子さんの誕生おめでとうございます!
圭君が、圭君モバイルに書いていたけど、まだ自分の子どもだという実感がない事、可愛すぎて仕方がないという気持ち。 よ~くわかります。
私もまだ、圭君がお父さんになったという実感がありません(笑)

家族が増えて、公私ともにますます充実していく事と思います♪

◆◆◆追記◆◆◆
2月10日のスッキリ!!に「幻蝶」の制作発表の場面が出ていたそうで、
クイズッスのコーナー(?)で、ゲストで出ていた成宮寛貴君と斉藤工君が、圭君に関するクイズに答えていたそうです。
観ていた方がその時の様子をコメント欄でレポして下さったので、是非お読みください! (追記:2月13日)


*   *   *   *
2008年の夏に、フジテレビの「土曜プレミアム」で、『ホームレス中学生』が放送されました。(約2時間半。)
このドラマに、田中圭君が主人公・田村裕のお兄さん役で出演しました。
この時の優しくて頼れるお兄ちゃん役はとても好評でした。
圭君のビジュアル的にも、全出演作品のベスト3に入ると思います。圭君は、それはそれはカッコ良かったです。
圭君の初・大阪弁も、大阪人の友達が言うには「完璧。」という事でした。

『ホームレス中学生』は圭君の代表作の一つだと思うのですが、残念ながらDVD化されていないので、圭君中心にレビューしようと思います。 
あらすじはだいぶ端折っていますので、詳しく知りたい方は原作や映画版をご覧になるといいかと思います。
(そういう私は、原作も映画版も見ておりませんけど。)
※大阪弁には詳しくないので、表記が間違っていたらごめんなさい。

レポではしんみりモードの部分が多くなりましたが、可笑しくて吹きだす場面もたくさんあり、
笑いあり、涙ありの本当に素晴らしいドラマでした。


主なキャスト (※私のレポ中に出てくる人のみ。敬称略)
   田村家
父・・・内藤剛志
母・・・薬師丸ひろ子
長男・慎一・・・田中圭
長女・幸恵(さちえ)・・・夏帆
次男・裕(ひろし)・・・黒木辰哉

  西平家(お好み焼き屋)
おじちゃん・・・ほんこん
おばちゃん・・・高田聖子
長男・慶太・・・永嶋柊吾

裕の担任の工藤真美先生・・・渡辺典子

*   *   *   *
1993年・夏休み前日。大阪の、とある団地に住む田村裕、中学生。
好きだった女の子と、夏休み中に一緒に映画を観に行く約束を取りつけて、テンション高い裕。
後押ししてくれた友人達と大阪の街を闊歩して、意気揚々と団地に帰ってきたら・・・
田村家の家財がすべて建物の外に出されており、裕が驚いていると、高校生の姉・幸恵と、大学生の兄・慎一が帰ってきて、部屋のドアや外に出された家財に「差し押さえ」のテープが貼ってあるのを見て皆、愕然とします。

3人が茫然としている中、引越し業者の車がやってきて次々と田村家の家財を車に運び込みます。

訳がわからず、きょうだいが途方にくれていると、父親が自転車に乗って帰ってきます。
父「ご覧の通り、誠に残念ではございますが、家の方には入れなくなりました。 厳しいとは思いますが、これからは各々頑張って生きて下さい。 ・・・解散!!」

3人「ええ~っ?!!!」
自転車で逃げるように猛スピードで去っていく父親を走って追いかける3人。 もちろん、追いつけず・・・

「どうすんの?ねえ、どうすんの?」とパニックになって泣く幸恵に、
「大丈夫。なんとかする。」と優しく頭を撫でる慎一。

幸恵は「お兄ちゃんと一緒に居る。」と泣き、慎一と幸恵は一緒に行動する事に。
自分まで一緒にいると迷惑をかける事になると思い、兄達に気を遣って、夏休みは複数の友達の家に泊めてもらう約束をしていると言う裕。
何かあったら、自分のバイト先のコンビニに来いという慎一。

行くあてのない裕は、幼い頃によく母親と遊んでいた「まきふん公園」へ。
裕はこの場所でしばらく野宿をする事になります。 
お金もなく、食べる事もままならず、空腹のあまり、そこらに生えている草や段ボールを食べてお腹をこわしたり、悲惨な生活を送る事に。


別の公園で野宿する慎一と幸恵。
裕の事を心配する幸恵に、
慎一「友達の家におるんや。俺らよりは、ええ生活出来てるやろ。心配せんと、少しでも寝ろや。」


台風がくるという夜。さすがに公園での野宿は無理なので、慎一の高校時代の担任の先生にお願いして、学校の宿直室?に泊めさせてもらう慎一と幸恵。


学校の廊下。
先生「おやじさん、全然見つからへんのか。」
慎一「捜索願い、出そう思うてます。」
先生「子ども3人ほっぽってなあ。ほんまに、」
慎一「父は・・・悪くないです。」 先生の言葉をさえぎり、まっすぐ先生を見る慎一。
先生「・・・そうか。」

先生「お前なあ、せっかく教育大に入ったんやから、ちゃんと卒業して教師になれよ。 教育実習でここに来るの待ってんねん。」
慎一「はい。」 
先生「がんばれ。」慎一の肩をたたいて。


布団の中。
幸恵「お兄ちゃん。このままお父さんが見つからん事ってある?」
慎一「あるわけないやろ。大丈夫や。心配せんでええから寝ろ。」

激しい雨と雷に、
慎一「こんな日に公園におったら、死んどったで!!」
しかし、その頃も裕は「まきふん」公園に居ました・・・。

◇  
何日か後の、ある夜。
慎一がバイトするコンビニの前のベンチで、コンビニ弁当をがっついて食べる裕。
幸恵「元気やったか?」 ←嬉しそうに。

コンビニのエプロンをつけて、店から出てくる慎一。
慎一「なんでもっと早く顔出さんかった。心配するやろ。」
裕「・・・ごめん。」
慎一「なんやお前。幸恵の分も食うたんか。」
裕「お姉ちゃんの分やったん?ごめん、ごめんな!」
幸恵「うちはええよー。お腹すいてへんから。」

慎一「お前・・・ちゃんと飯、食うてないんか?  今、どこにおるん?」
裕「・・・言うたやん。友達の家や。今日はお兄ちゃんの所行くから、ご飯いらんて言うてきたんや。」←せいいっぱい、明るい表情を作って。
慎一「そっか・・・。お礼の挨拶は必ず行くから、もうちょっとだけ待ってな。」
裕「うん。大丈夫や。」

裕「それよか、お父さんどうなん?」←幸恵に向かって。
幸恵「まだ見つからへんねん。」
裕「そうなん・・・。」

慎一、場を明るくしようと・・・
慎一「この前なあ、俺すごい発見したんや。」
裕「何?」
慎一「海苔の上にミカン乗せてなあ、醤油かけて食べたんよ。 ほんならなあ、イクラの味がしたんや。」
幸恵「うっそやあ~ん! 気持ち悪いだけやん。」
慎一「ホンマやって。普通にイクラの味すんねん。」
裕「それやったら、プリンに醤油かけたら、ウニの味やで。」
幸恵「2人してやめてよ、気持ち悪い~(笑)」
裕「お姉ちゃんもやってみい。」
幸恵「絶対嫌や。」
裕「うまいって。」

2人のやり取りを、優しく微笑みながら見る慎一。
ベンチに座って、束の間の時間を過ごす3人。

慎一、ベンチから立ち上がり、「そろそろ(仕事に)戻らんと。」
裕「・・・そっか。」 ←思わず、一瞬辛そうな表情を見せて。
裕「ほんなら、俺も行こかな・・・。」

慎一「裕。 いつでもこうして会えるんやから、もっと顔出せよ。」
裕「うん、わかってる。でも、俺は大丈夫やから。気にせんといて。」
幸恵「あほ。」←裕の頭を叩いて。
幸恵「気にするわ・・・。帰り、気ぃつけるんよ。」
慎一「・・・・・・・。」

裕「ほな、俺行くわ。」
リュックを背負って歩きだす裕に、
幸恵「裕。 またね。」←手を振りながら。
裕、一瞬泣きそうな表情を見せ、だまって手を振って、とぼとぼと歩き出します。
辛そうな表情で裕を見送る幸恵の頭を、無言で撫でる慎一。
(※私にとって、見ていて一番切ない場面でした。)


夜は神社の軒下などで寝る慎一と幸恵。
慎一が夜、コンビニでバイトしている間、公園などで時間を潰す幸恵。
男に絡まれたり、危ない目に遭った為、慎一は幸恵を親戚の家に預かってもらう事にします。


街中を彷徨ううちに空腹で倒れてしまった裕を、偶然通りがかった友人の西平慶太が見つけ・・・
慶太「どうした、たむちん?」
裕「慶太・・・家がな、・・・家が無くなってん。」
慶太「えっ?」


お好み屋を営む西平家。
優しいおばちゃんとおじちゃんの計らいで、この家にお世話になる事になった裕。
美味しい料理と久しぶりのお風呂。 当たり前の生活が出来る事に感激する裕。
裕の、1ヶ月近くに及んだ公園生活が終わりました。
お世話になっている西平家に少しでも恩返しをしようと、店を手伝ったり早朝新聞配達をする裕。


田村家の事情がわかった近所の商店街の人達が、裕に店の惣菜・弁当・果物などをたくさん持たせてくれます。

慎一がバイトするコンビニへ、もらった大量の惣菜などを笑顔で持っていく裕。
裕「兄ちゃん、見てや。」
慎一「裕!」
裕「めっちゃええ匂いするやろ?」
慎一「ホンマや。匂いだけでご飯3杯はいけるな! これ全部くれるの?」
裕「いや、兄ちゃん匂いだけや。」
慎一「待てや~!拷問やぞ、それ。」
裕「うっそやねーん。 食べてええよ、お兄ちゃん。」
慎一「ホンマに? ありがとう!!」←裕の顔を両手で挟んで、ブルブルやりながら。
裕「お姉ちゃんにもな。」
慎一「おお!」
(ここら辺のふたりのやり取りは、漫才のノリみたいな感じです。)


西平家。
お店を一生懸命手伝う裕に、おばちゃんがお礼だと言って、新しいスニーカーを買うようにお金を渡します。(裕のスニーカーがボロボロで汚かった為。)

街でスニーカーを買って帰る途中、偶然自転車に乗った父親を見つけます。
父親は何事もなかったかのように、驚いている裕と何気ない会話をして、「解散」と言って悠然と去っていきます。

裕が出かけている間に、慎一と幸恵が西平家を訪れ、慎一がおばちゃんに手みやげを渡してお世話になっているお礼を言います。

そこへ裕が慌てて入ってきて、お父ちゃんに会った事を話そうとしますが、慎一が遮り、
慎一「後にせえ! 大事な話がある。」
裕と幸恵を養子に行かせる事にしたと話す慎一。

色々と危ない目に遭った幸恵は、今は伯父さんの家に泊めてもらっているが、いつまでも面倒をみてはもらえない。
裕も来年は受験がある。
例えお父さんが見つかっても、生活を立て直すのは難しいだろう。
現実を考えたらこれが最善だと話す慎一。

呆然とする裕に、それまで俯いていた幸恵が、裕と私と2人一緒に面倒みてくれる家にしてとお兄ちゃんに頼んで、そういう家が見つかったから大丈夫、と話します。
明日、面倒をみてくれるという家に一緒に行くから、用意をしておけという慎一。

西平のおばちゃんが、台所で兄弟のやり取りを聞いています。


次の日。
幸恵と裕を養子にもらってくれるという家に3人で訪れて挨拶をします。
慎一はスーツ、幸恵と裕は学校の制服姿。
裕福そうな家で、この家に住む年配のご夫婦は、2人にとても良くしてくれそうです。

この家を出た直後、歩きながら前を歩く姉に向かって、
裕「お姉ちゃん。俺、養子には行きたない。」
幸恵「・・・・・。」


養子にもらってくれるというお宅へ挨拶に行った帰り、西平家。 
おばちゃん「ホンマに大丈夫なん?」
慎一「はい。感じの良いご夫婦でしたし、大丈夫です。」
おばちゃん「そっか。  何やったらな、さっちゃんもウチにおってええんやで。1人も2人も変わらへんも~。」
幸恵「えっ?」
慎一「いや、そういう訳にはいきませんわ。」
おばちゃん「そっか。・・・ほな、今日はウチに泊まっていき。 3人一緒に寝たらええわ。」
慎一「すみません。」

そこへご近所さんがやってきて、おばちゃんが席を外します。
慎一に、裕が養子に行きたくないと言っていたと話す幸恵。
幸恵「あかんのかなあ。なんとかなれへんのかなあ。」
慎一「なれへん。」 ←まっすぐ前を見つめて。
(※決意を固め、毅然とした表情の圭君が良いです。)


西平家。 明かりを消した部屋で布団に入っている3人。
慎一「裕。 お前、養子には行きたないんか。どうなんや。」
裕「・・・わからん。」
慎一「そうか。 お前の気持ちもわかるけどなあ、養子にいった方がええっていう俺の考えは変わらん。変わらんぞ。」←自分にも言い聞かせるように。
裕「・・・わかっとる。」


次の日、西平家。 泊まらせてもらった部屋で身支度を整える慎一達。
そこへ、ご近所さん達や西平の夫婦が来て。
驚いている慎一達に西平のおばちゃんが、ちゃぶ台の前に座るように言います。
神妙な顔で、ちゃぶ台の前に座る3人。

おばちゃん「ゆうべな、うっとこと、ご近所の皆さんで話し合いをしたんやけど、やっぱり兄弟3人は一緒に暮らした方がええという結果になって、協力して、家を借りる事にしました。 お金はな、働けるようになってから返してくれたらええし、とりあえず3人で住み。」
慎一「えっ?」←ポカンとした表情で。

おじちゃん「生活保護ゆうて、困ってる人に毎月お金をくれよんねん。」
魚屋さん「それもろうて、生活の基盤にしたらええわ。」
おばちゃん「養子に行く予定やったお家には、おばちゃんらが一緒に行って謝ってあげるから。大丈夫やで。な~んも心配せんでええで。」
慎一「いや、でも。」
おばちゃん「そうしなさい! 離れたらあかん。3人は。」
慎一「ホンマに・・・いいんですか?」 ←目をうるうるさせながら。

おじちゃん、笑顔で「ええに決まっとるやろ~!」
魚屋さん「生活保護の手続きに行く時は、おっちゃんに声かけい。つきおうたるわ。」

お互い顔を合わせて、嬉しそうな表情の幸恵と裕。
「姉ちゃん!」 「裕。」

涙を滲ませ、畳に額をこすりつけて
慎一「すみません、ホンマ、すいません!!」
おばちゃん「なんで謝んの~。おかしな子やなあ。」
いいから、いいからと皆に言われても、泣きながらいつまでも頭を上げない慎一。
そんな兄をずっと見つめる幸恵と裕。

(※私はこのシーンが好きで、何度も見ました。何度見てもこの場面は泣けてきます。西平夫婦とご近所さん達の温かさ、大阪の人達の持つ温かさ。 この場面の慎一にも感情移入しまくりでした。)


アパートへの引越しの日。 
ここでも西平さん夫婦とご近所さん達が自ら進んで、使わないものやら、中古のものやら・・・洗濯機やテレビなどの家電品や家具などを次々と運び入れてくれます。
本当に皆さん、あったかい。


その日の夜。 明かりを消した部屋で3つ並べた布団に入っている3人。
幸恵と裕は嬉しくて、2人でちょっかいを出しあっています。
慎一「うるさいわ! ええかげんにせえよ。」

天井を見つめながら話し始める慎一。
慎一「どないかしとったんかな。お前らを養子に行かせようなんてな・・・。」
幸恵「そう考えるのが普通や。」
慎一「すまんな。」

裕「俺、あのまんま養子に行くのはしょうがないってちゃんと思ってたよ。ただ、養子にいくゆう事は、田村やなくなるやろ。お父さんとお母さんの子どもやなくなるやろ。 お兄ちゃんの弟やなくなるやろ? それだけが嫌やってん。」
幸恵「私も、ホンマは嫌やった。」

慎一「こんなんなって、お父さんの事はどうや?  嫌いか?」
幸恵「私は・・・全然嫌いやないよ。」
裕「俺も、全然嫌いやない。」
慎一、「そっか。ならええ。 もう寝るかー。」←涙をこらえるかのように。

幸恵「お父さん、ようやってくれたもん。もっとお父さんの力になれてたらって、そんな事ばかり思ってたよ。そうしてたらって。」


この夜、布団の中で、なんでこんな事になってしまったのか初めて考えてみた裕。
【回想】
裕の父は大手製薬会社に勤め、課長と言われる位に出世していた。無口で亭主関白。
裕が10歳の時、優しかったお母さんが末期のガンに。

お父さんは、入院しているお母さんを不器用ながらもかいがいしく看病したが、お母さんはどんどんやつれていった。
病室にきた3兄弟を見ると、苦しい中、何度も同じ事を繰り返して言うようになったお母さん。
お母さん「ごめんな、ごめんな。」
慎一「何言うとるの。謝る事、なんもないやん!」
お母さん「3人、仲良うするんよ。ケンカばっかりしたらあかんよ。仲良うするんよ。」

退院したら何が食べたいと訊く慎一に、
お母さん「かっぱ巻きが食べたいわ。」
幸恵「そんなん、いつでも食べれるやん!」←泣きながら。


お母さんに食べてもらう為に、裕がおこづかいでかっぱ巻きを買って家に帰ったら、
父「どこ行ってた。 お母さんの容体が悪くなった。今すぐ病院行くぞ。」

家族で必死で泣きながら声をかけ、体をさする中、お母さんはかすかに笑みを浮かべ、穏やかな表情で亡くなった。


縦のものを横にもしなかった父が、毎朝みんなの弁当を作り、慣れない家事をやり始め、母の代わりをしようと必死で頑張ってくれた。

しかし、さらなる不幸が父を襲う。
母と同じ直腸ガンになり、母と同じ症状だった為に発見が早かったので完治したが、入院している間に会社をクビになった。
リストラで今までの暮らしが出来なくなり、それまで住んでいた一軒家から団地に引っ越した。
父は、精神的にも肉体的にも追い込まれていった。
そしてあの日、解散宣言が突きつけられた。


1年後の10月。
3年4組の裕の教室。 スクールライフを楽しんでいる様子の裕。
産休に入った先生の代わりに工藤真美先生が担任になります。

土手道を、50ccのバイクに乗って家に帰ろうとする幸恵。その途中、土手の下にある制作所を見る幸恵。
慎一は大学をやめてこの制作所に勤め始めていました。先輩社員に怒られながら作業する慎一。じっと見つめる幸恵。

何も知らない裕は、夜、お笑い番組を見ながら大笑いしています。
そこに疲れて帰ってきた慎一。
電話が鳴り、まだ笑いながら裕が出ると・・・。
西平のおばちゃんが突然亡くなり、その訃報を知らせる電話でした。


西平のおばちゃんの葬儀。
その場に居た皆が泣く中、おばちゃんの遺影を見つめたまま、ただ一人泣いていない裕。
お母さんの通夜の時も、葬式の時も全く泣かなかった。
〈お母さんはいつか帰ってくる。〉本気でそう信じていたから。

【おばちゃんだって帰ってくるはずなのに、目の前で泣いている慶太を見ているとわからなくなった。
慶太が、皆が泣いているのは、もうおばちゃんに会えないからだ。
優しくて、誰からも好かれていたおばちゃんと、もう2度と会う事が出来ないからだ。

きっと、人が死ぬというのはそういう事なんだ。 大好きな人と2度と会えなくなる。
泣いてしまったら、そんな考えを認めてしまうようで、僕は必死で涙を堪えた。 
・・・だけど、もう会えないんだ。おばちゃんとももう会えないように、お母さんとももう2度と会えないんだ。

そんな当たり前の事から僕は ずっと逃げていただけなんだ。どんなに強く願おうとも、どんなに頑張ろうとも、お母さんは帰ってこない。どんなに会いたくても、もう2度と会えない。】
そう思いながら、初めて号泣する裕。


それから、クラスのムードメーカー的存在で明るかった裕が変わってしまった。
授業にも顔を出さなくなり、裕の事を気にかける工藤先生。

学校の屋上で寝そべる裕に、工藤先生が優しく声を掛けます。
工藤「最近どうしたん? 体調でも悪いん?急に休むし、遅刻も多くなってるし。」
裕「朝弱いだけです、すいません。」
工藤「ホンマに? なんか悩んでるんやったら、い・・・」
裕「大丈夫です!」
工藤「そんならええけど。 私はね、今悩んでるんよ。私、久しぶりの担任でしょう?皆、ホンマにええ子ばっかりで。3年生っていう大事な時期やのに、私でホンマにええんかなあって、自信がないんよ。 田村君がおってくれたら、教室がパーッ!って明るくなって助かるんやけどなあ。」

まだまだ話し続ける工藤先生に、生きてる事自体にもう興味がないという裕。
工藤「なんでそう思うの?」
裕「もう嫌なんです。色んな事乗り越えるのがしんどいんです。」
工藤「楽しい事もいっぱいあるやろ?」
裕、首を横に振って「僕の人生、悲しい事の方が多いと思います。ガキが何ゆうてんねんと思うかもしれませんけど、14年生きてきて、もう充分なんです。生きている事よりも、お母さんに会える事の方が幸せなんです。このまま生きてたって、親孝行の一つも出来ませんし。」←空を見上げながら。
何も言えなくなってしまった工藤先生。


帰宅した裕。 工藤先生から渡された三者面談のお知らせを、くしゃくしゃにしてゴミ箱に捨てます。

夜。裕の事を兄に相談する幸恵。
慎一「行ってないって、朝普通に出てってるやろ?」
幸恵「うん。でも、てつ坊(※裕の友達。)から連絡あって。最近学校であんま見ぃひんけど、どうしたんやって。」
慎一、激昂し「・・・あいつ、何考えとんねん!!」

すごい勢いでふすまを開け、「起きろや!!」と、寝ている裕の布団をはがし、胸倉をつかんで立ち上がらせる慎一。
慎一「おい、お前。学校サボって何しとんじゃ、言え!!」
幸恵「乱暴やめてって。」
慎一「お前は黙っとれ! 」
裕「俺の勝手やろ・・・。」
慎一「勝手やないぞ! お前、学校行けへんのやったらこの家から出てけ!!」
慎一は裕を突き倒します。

慎一「おお!出てってるわい!!」
家を出ようとする裕を追う幸恵。
幸恵「裕、謝り。」
慎一「謝らんでええ! はよ出てけ!」
裕「今出て行くわ!」
家を飛び出す裕。


自転車で、夜の街を走る裕。
【辛くて、さみしくて、走りながら優しかったお母さんを必死で思いだそうとした。だけど、何度思いだそうとしてもお母さんは出て来てくれない。
お母さん! 何でなん?出て来てよ。会いにきてよ。お母さんがおらんと、もうホンマに一人ぼっちや。】

一晩中自転車で走り続ける裕。
明け方。岸壁の柵にぶつかりそうになり、慌ててブレーキをかけて自転車ごと転倒する裕。
うずくまるようにして泣いていると、魚屋のおじちゃんのトラックが通りがかり、裕に気づきました。


ゴミ箱に捨てられた三者面談のお知らせに気づく幸恵。
仕事に行こうとする慎一にそれを見せますが、しばらく見つめただけで「行ってくる。」と出て行きます。
呆然と見送る幸恵。そこに電話が。

電話は魚屋のおじちゃんからでした。おじちゃんが、強制的に裕と電話(公衆電話)を代わり・・・
裕「もしもし・・・。」
幸恵「裕、あんた、どこまで行ってんの。こんな事やめてよ。お兄ちゃんに心配かけたらあかんやん。」
裕「出て行けゆうたんはあっちやし。」

幸恵「・・・裕には言わんとこう思ってたんやけど、私見たんよ。お兄ちゃんが働いてるの。お兄ちゃんなあ、就職しててん。」
裕「はあ?」
幸恵「大学やめてたの、知らんかったやろ?」
裕「うん。」
幸恵「夢やった教師にならんと、大学やめてて、ホンマ驚いたわ。」
裕「なんで?」
幸恵「アホ。 なんでやないやろ?うちらの為やん。毎月西平のおばちゃん達が援助してくれたお金、少しずつ返して、私の学費も出して、あんたの進学に必要な学費も貯めて、生活費も工面して、一つも文句言わんでしょ?」
泣きながら話す幸恵と、黙って姉の話を聞く裕。

夜。テレビのお笑いを見て笑う慎一と、台所に立つ幸恵。
そこへ、おずおずと裕が帰ってきます。
裕に気づかないかのように、テレビを見て笑い続ける慎一。その兄の背中を黙って見つめ、俯く裕。


学校の屋上で、空を見つめる裕。
工藤先生「この場所、好きなん? ここにおるかなー、思て。」
裕「・・・・・・。」
工藤先生「私ね、手紙書いてきたんよ。」
裕「手紙?」
工藤先生「うん。この前、せっかく田村君が話してくれたのに、私何も言われへんかったでしょ? すぐに言葉が思いつかへんかってね。 やっぱり、教師失格やね。」
裕「いえ。わざわざすみません。」
工藤先生、笑顔で「時間ある時でええから、読んでね。」
裕に手紙を渡し、「午後の三者面談、待ってるからね。」
もらった手紙を見つめる裕。


三者面談の時間。
屋上で先生からの手紙を読む裕。

『拝啓、田村君へ。
先日 田村君と色々喋ってびっくりしました。 
田村君は 14年生きてきてもう充分だ。と言っていましたが、私にもその気持ち、わかるような気がします。

私には、私を大事にしてくれる夫、私を頼りにしてくれる子供たちがいるにも関わらず、生きるのがしんどくて、寝る時になるとこのまま目覚めなくてもいいと思う時期がありました。
追い討ちをかけるように、昨年最愛の父親も亡くして、私はずいぶんと落ち込みました。

だけど、そんな私を支えてくれたのが 私を必要としてくれる“家族”でした。
家族が私を必要としてくれたように、田村君の周りの人も田村君を必要としています。
田村君の友達はもちろんの事、私も、4組のみんなも、田村君がいると本当に助かっています。

田村君がおかしな事を言って、皆を笑わせている事。授業中、積極的に質問している事。
田村君がする事で、みんなが笑顔になります。 それは、本当にすごい事です。

お母様が亡くなられ、お父様もいらっしゃらなくなってしまって、本当にしんどいと思います。
だけど、みんなが田村君を必要としている。 
そして、私達以上に家族であるお兄さんとお姉さんはもっと田村君を必要としている。
その事を、どうか忘れないでほしいです。

最後に、田村君はもう親孝行が出来ないと言っていたけれど、会えなくなってしまった今からでも出来る親孝行があります。
それは、田村君達兄弟3人が元気で毎日笑っている事。
それがお母さんは一番嬉しい事なんじゃないかな。』


その頃工藤先生は、次の番の裕が廊下の椅子に座っていないのを見て、残念そうに教室に戻ります。

手紙を読み終えた裕が屋上から降りてきて、3年4組の教室の前に立ちます。
思いきって教室のドアを開けると・・・

お姉ちゃんが面談に来てくれていました。 驚く裕。
幸恵「裕。何してんねん!先生待たせんな。はよ座り。」
裕「なんでいるの?」
幸恵「なんでやないよ、三者面談やないか。」
裕「せやけど・・・。」
幸恵、頭を下げて「すいません、先生。裕も先生に謝り!」
工藤先生「いえ、私は良いですから。」
裕「すみません・・・。」
2人のやり取りを、優しい笑顔で見つめる先生。
幸恵「あんた、進路希望まだ出してないんやって。どうすんの。どこでもええから、思うたとこ、ここで書き。」
裕「どこでもええて・・・。」

また教室のドアが開き、スーツ姿の慎一が。
慎一「すみません。」
裕「お兄ちゃん!」
慎一「なんや、幸恵来てたんか。」
幸恵「お兄ちゃんもか。」
工藤先生、笑って「イス、足りませんね。」と、もう一つイスを取りに行きます。
慎一「すみません。」

幸恵「お兄ちゃん、裕なあ、まだ進路決めてないんやって。」
慎一、しばらく黙ったまま裕を見つめ、
慎一「家の事は俺がなんとかする。 お前は余計な事考えんでええからちゃんと高校には行ってくれ。そやないと俺、お母さんに合わす顔ないわ。それだけは頼む。」←裕に向かって頭を下げます。
黙ったまま兄を見つめる裕。

慎一「先生、ウチは色々ゴチャゴチャしてて、父も母も今おらんから、もしかしたら気ぃ遣わせてるかもしれませんけど、弟の事で何か問題があったら僕にすぐ伝えて下さい。こいつは甘えん坊のくせに優しいから、僕や妹に心配や無理はさせんとこう思て、何かあっても自分でよう言わんのです。」
笑顔で話を聞いている先生。
慎一「そやから、お願いします。」←深く頭を下げます。

裕「そんなん言うんやったら、お兄ちゃんや。お兄ちゃんの方が何も言わん。」
頭を上げた慎一、「・・・俺はええんじゃ。」


面談を終わって、教室から出る3人。
幸恵「お兄ちゃん、仕事抜け出して平気やったん?」
慎一「ああ、1時間位なら問題ないわ。 ・・・緊張したでー。」
幸恵「私もやん。」

並んで先に歩く兄と姉の後姿を、固く口を結んでじっと見つめる裕。


夕方、まきふん公園。
裕は、自分で買ってきたかっぱ巻きを、一人で泣きながら食べ続けます。
【お母さんが食べたいと言って、食べる事が出来なかったかっぱ巻きを、お母さんの代わりに食べて、僕はひたすらに泣いた。新しいスタートを切る為に。】


次の日の朝、教室。
以前のような明るい表情で自分の席に座っている裕を見つけ、嬉しそうな工藤先生。


教室を出て廊下を歩く工藤先生に、裕が声を掛けます。
裕「手紙、ありがとうございました。」 頭を下げながら。
工藤先生「ううん、私の言いたい事、書いただけやから。」
裕「僕は、生きたいです。・・・生きたいです!」
工藤先生「うん、うん。」笑顔で。
先生に一礼して、笑顔で友人達の所に戻る裕。


夜。
たくさんありすぎて、どの高校を受けたらいいのか困っている裕に、慎一は東高に行けと勧めます。
慎一「あそこやったら家からも近いしな。お前が将来どうするかわからんけど、高校出て働きたい思うた場合はな、就職内定率は100パーや。」

自分の学力では無理だと言う裕に、今のお前ではダメだが、これから真剣に勉強したら合格圏内だ、自分と幸恵が見てやるから頑張れと言う慎一。
夕飯の準備をしながら、自分も教えてやると言う幸恵。


学校。工藤先生との面談で、東高校を受けると決めた事を話す裕。
裕「厳しいのはわかってますけど、頑張りたいんです。今まで僕の為にお兄ちゃんもお姉ちゃんも、青春の半分を犠牲にしてきたと思うんです。卒業するまでに一つぐらい、2人の気持ちに答えたいんです!」


それから、田村家では受験の為の猛勉強が始まり、裕は頑張ります。 時には、慎一と幸恵の愛のハリセンを受けながら。(笑)

受験の日、裕は慎一と幸恵からお守りをもらって試験会場に向かいます。
慎一は、亡きお母さんの写真を見つめています。


合格発表当日の朝。
落ち着かない様子の慎一と幸恵、裕と一緒に合格発表を見に行く事に。

結果は・・・見事合格!
嬉しさのあまり泣く幸恵に、裕は深く頭を下げて「ありがとう・・・。」
慎一は2人を抱きしめて、「お前もようやった!幸恵もようやった!みんなようやった!!」

【お母さん、お元気でしょうか。お母さんはきっと、今でもどこかで僕を見てくれていると思います。】


裕の中学の卒業式。
「仰げば尊し」を歌う卒業生。
【僕は、お母さんが望むような孝行息子になれているでしょうか。自分では何も出来なかった僕が、何でもお母さんに甘えて、何でもしてもらっていた僕が、少しは大人になれているでしょうか。お母さんと過ごした11年間の記憶は、いつまでも消える事なく、思い出す度に色濃くなっていきます。】
お母さんとの色々な思い出が、裕の胸に蘇ってきます。

【情けない事に、今でも僕はお母さんに会いたくて仕方ありません。
死にたいという事はないけれど、お母さんに直接会っていっぱいしゃべりたいです。もしお母さんに会えた時にしゃべる事がたくさんあるように、僕は色んな事をたくさん経験しておきます。いつまでも話が尽きないように。だからその時は昔のように優しく聞いて下さい。きっと、それが最後のわがままです。
そして、その時まで今まで同様、僕とお兄ちゃん、お姉ちゃん、そして、お父さんの事も見守っていて下さい。そしていつか僕を見て周りの人が、僕ではなく、お母さんの事を誉めてくれるようなりっぱな人間を目指して、これからも生きていきます。】


壇上で卒業証書を受け取り、席に戻る誇らしげな裕を、保護者席の慎一と幸恵が眩しそうに見つめています。


夕食前の田村家。 

慎一「裕。卒業 ホン~マにおめでとう。」
裕「ありがとう。」
慎一「そこで、重大発表や。」
裕・幸恵「うん?」
慎一「裕も高校に行き出し、これから何かとお金がかかる。今まで以上に節約せなアカン。せやから、今日を境に原点に戻ろうと思う。」

慎一「今日から一人、一日300円で生きていく事とする。」
裕・幸恵「ええ~?!」
裕「300円て・・・そんなん絶対無理や。」
慎一「無理やないやろ。贅沢言うてたら生活できへん。今までしてきた贅沢を忘れて、生まれ変わるんや。今日がうちらの誕生日や思うて頑張ろう。」
裕・幸恵「・・・・・。」

慎一、ご飯茶わんを両手で持って「まずは米や。ゆっくり噛んで食べたら満腹中枢が刺激されて、少ない量でもお腹いっぱいになるはずや。」
裕「そんなん気休めや。」
幸恵「やってみようよ。」
裕「お姉ちゃん?」

慎一「せ~の、で食べるで。」一斉にご飯を口に入れて噛み始める3人。
しばらく無言でご飯を噛み続ける3人。
慎一「ちゃんと噛んでるか?ええ言うまで飲みこんだらあかんで。」←ご飯を口に入れたまま。
頷く2人。

裕「もう味せえへん。噛んでるのが辛いわ。」
慎一「贅沢言うな。」
更にご飯を噛み続ける3人。

裕「もうアカン。飲みこんでええ?」
ちょっと怖い顔で首を横に振る慎一。
目をつぶって噛んでいた幸恵が、パチっと目を開け、「今一瞬味がした!」
幸恵「味なくなったから、飲みこもうかと思ったんやけど、諦めずに噛んでたんよ、ほんならなあ、ほんの一瞬やけどふわ~って味がした!ふわ~って味がしたんよ!」 ←感激したように。

裕「ウソや!」
慎一「・・・俺もした! 一瞬やけど、確かにふわ~ってしたぞ。」
裕「ほんまに?」
頑張って噛み続ける裕。
裕「・・・した!」

慎一「この味は、諦めずに噛み続けたもんだけしか到達できんぞ。 そやな、名付けて“味の向こう側”や!」
裕「味の向こう側・・・お姉ちゃん、すごいな。すごい発見やで!」
幸恵「自分でもびっくりしてん。」
慎一「ええ教訓や。何でも噛みしめて生きてゆこうや!」
裕「うん! 味の向こう側に行くまでな!」
3人とも笑顔。

楽しそうにじゃれ合う3人を、写真のお母さんが優しく見つめていました。

 おひさまロケ地巡り 奈良井宿&安曇野の道祖神  《ココアさん提供》

ココアさんから、GW後半に『おひさま』のロケ地に行くとの連絡を受け、
「(ロケ地へ行ったら)鈴虫ルームへの報告大歓迎。」とか、「良かったら、鈴虫ルームの方に報告してくれてもいいんですよ。( ̄ー ̄)」とか、しつこくココアさんに圧力をかけ続けたおかげで(?)
ココアさんが詳しい、楽しいレポを提供して下さいました。
本当にありがとうございます!
(でもごめんなさい、レポの事を気にしてあまり楽しめなかったのでは・・・汗)

◆   ◆   ◆   ◆
5月3日、長野方面へ家族でドライブしてきました。ゴールデンウィーク中でもあり、高速渋滞を警戒しながらでしたが、何とか流れる事故渋滞があったぐらいで、私の住む群馬からだと大きな渋滞はこの日はありませんでした。

まず、奈良井宿へ。松本を南下して塩尻インターから国道19号で向かいました。奈良井駅の手前に奈良井宿の看板があり右折してみると、警備員さんがいて駐車はこちらへと誘導してもらいました。(地元の体育館?)駅も見えるところで、それほど遠くはなかったです。連休中で駐車場が1番の心配だったので良かったです。確認してませんが奈良井宿の南の方には駐車場もあったようです。

奈良井宿は、このまま時代劇ができるくらい昔の街並みが保存されていて、1キロほど続くのはおそらく日本一ではということです。観光地でもありお店も多いのですが、普通に住んでいる方もいるようですね。おひさまののぼりが駅周辺にあったものの、ロケ地の案内はひかえめな印象でした。公民館には地元のエキストラの撮影風景の写真が展示してあったり、ポスターが貼ってありました。100人を超える地元の方が撮影に参加していたんですね。奈良井宿は放送では五月いっぱい出てくるそうです。そこにはロケ地の案内のチラシがありました。あと、村上堂になった建物(中村邸)には飴屋さんになった時の写真が貼ってありました。鍵の手という場所の小さい鳥居は、陽子の家のすぐ近くの設定で春兄さんと川原さんに見送られたり、ハーモニカの時の場所ですね。ただドラマだけでなく、カシャット一句のロケ場所を良く調べていかなかったのが悔やまれます…。二百地蔵も行けなかったのでこれから行く方は、その辺も見てきてくださいね。(お椀がかごに入っているお店は見つけました!)
この日は以前ちょっと寄った時とは違いかなりにぎやかでした。おひさま効果ですね。お土産や小物屋さん、名産品の漆器のお店などもたくさんで、ドラマに関係なく楽しめると思います。思いがけず桜がちょうど満開で、とてもきれいでした。国道19号は平たんでそれほど山を登ってきた印象はなかったのですが、塩尻では葉桜だったのでやっぱり気温の低い地域なんですね。さぞかしロケは寒かったことでしょうね。

次に松本は混んでるらしいので通り過ぎて(松本城は何度も行ったことがあるので…)よく出てくる道祖神のあるロケ地へ行ってみました。国営アルプスあづみの公園の堀金、穂高地区の方(国営アルプスあづみの公園は2か所あるんですね)を松本方面から目指し、山沿いに北上したら公園入り口の手前で、あの見覚えある山の麓にちらっと水車小屋らしきものが見えるじゃないですか!取りあえず公園の駐車場を目指したら…なんと閉まってました。17時までだったのにわずかに過ぎてしまい…(←日帰りなのにその時間にそこにいていいのかと突っ込んでください。)でもさっき見えていたこともあり、適当に南へ戻り路地に入ると大庄屋山口家というところのすぐ側にありました。時間が時間なので見学している人は5~6組でした。ロケ地の看板もあり、畑に作られた通り道を通って道祖神の前に!そして水車小屋の横にも座ってみましたよ(←お約束)丁度菜の花がきれいでした。本当にそこだけ昔の日本みたいで不思議な感覚でした。
その辺りまでの景色も素晴らしかったです。雪の残る山や(常念岳もあったんでしょうね。鈴虫さん山の解説お願いします。)手前の山のすそ野の集落を眺めながら、安曇野風景を楽しみ快適ドライブでした。ここまできて近くのわさび園に行けないのも残念でしたが、時間が時間なので取りあえず豊科から高速に乗って帰りました。東西の移動で首都圏から離れているせいか、ほとんど帰省渋滞にぶつからずラッキーでした。

そんな訳で、房子ちゃんより遠いのに日帰り弾丸ツアーをやってしまいましたが、次はゆっくり行きたいです。

◆   ◆   ◆   ◆
奈良井宿もそうだけど、木曽路は山あいにあり土地が狭く駐車場もあまりない為に、駐車できるか心配していたんですが、GWは臨時の駐車場が出来ていたみたいですね、良かった。
カシャッと一句!フォト575 ←にある、圭君の2番目の動画の最初の方に映っている橋は多分、道の駅・奈良井木曽の大橋だと思うんですよ。
対岸の奈良井宿へ行く観光客用とも言える道の駅で(売店は無くて駐車場のみ。)、もちろん無料だし、私達が奈良井宿へ行く時はここへ車を停める事が多いんですが(※ただし、冬季は閉鎖するようです)駐車場は狭くてすぐに満車になってしまいます。GWはここに駐車するのは難しかったかもしれません。

桜も満開だったそうで良かったです♪ 奈良井宿は冬は寒いですよ~。標高も900メートル以上ありますし。
冬場に奈良井宿でたくさんロケがあったみたいだけど、相当寒かったと思います。
奈良井宿の詳しいレポをありがとうございます。 ココアさんの報告をプリントアウトして、奈良井宿へ行く時には持っていきますね!( ^ー゜)b
※参考までに。→奈良井宿観光協会HP

国営アルプスあづみの公園の駐車場は閉まっていたんですか~。><  5時とは早い。
でも、遅い時間だから、人も少なくて楽しめたんじゃないかしら。
やっぱり須藤家の3兄妹がお弁当を食べた場所に座ってみたのね。(^^)
たぶん、ココアさんも有明山(前にも書いたけど、台形をしているのでわかりやすい。)と、その左手の奥の綺麗な三角錐をした常念岳を見ていると思います。 さらにその奥には穂高連峰・槍ヶ岳があるんだけど、手前の山々が邪魔で(?)麓からは見えないと思います。

群馬県と長野県はお隣同士だけど、群馬から安曇野、ましてや奈良井宿へは遠いですよね。
日帰り弾丸ツアーお疲れ様でした。 でも、あまり渋滞に巻き込まれなくて良かった。
しかも、お疲れなのに早々とレポを提供して下さり、感謝しております。
ありがとうございました!

プロフィール

鈴虫

Author:鈴虫
俳優の田中圭君のファンです。
2003年夏のドラマ、『ウォーターボーイズ』の安田君役で田中圭君のファンになり、圭君のファンサイトで2003年秋頃から圭君を中心としたレポを書かせてもらっていました。

リンクしてある、旧・「鈴虫さんのお部屋」では、ウォーターボーイズ関連のレポや、他の方から提供して頂いたレポも読む事が出来ます。
よかったら覗いてみて下さい。

コメント・ブログ拍手・拍手コメントを下さった方、とても嬉しいし、励みになります。 ありがとうございます!!

◆DVDなどのダビング・貸し出し等の依頼はお断りしておりますので宜しくお願いします◆

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